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米国、シリアのイラン関連施設を空爆:米国防長官

ロイド・オースティン米国防長官。(AP通信)
ロイド・オースティン米国防長官。(AP通信)
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09 Nov 2023 03:11:09 GMT9
09 Nov 2023 03:11:09 GMT9

ワシントン:米軍は8日、米兵に対する攻撃への対抗措置としてシリア東部にあるイラン関連施設を空爆したと、ロイド・オースティン米国防長官が発表した。

イランに関係があるとする拠点に米軍が攻撃を行ったのは、この2週間ほどで2度目となる。中東地域に駐留する米軍への攻撃がこのところ急増しているが、米国がその犯人だと指摘する一連のグループに支援を行っているのがイランだ。

米国はイランとその代理勢力の行動を阻止し、イスラエルとハマスの戦闘が地域戦争に発展しないよう力を尽くしているが、報復として繰り返される攻撃や空爆によって、米国とイランの間でも紛争になる恐れがある。

オースティン国防長官は、声明で次のように述べた。「米軍はシリア東部において、イランのイスラム革命防衛隊(IRGC)と関連組織が使用する施設に対し、自衛としての空爆を実施した。この空爆を行ったのは2機の米F-15戦闘機で、標的は武器貯蔵施設だった」

そして、「この自衛のための精密爆撃は、IRGCコッズ部隊の関連組織がイラクとシリアに駐留する米兵に対して行ってきた一連の攻撃への対抗措置である」とした上で、米国は「私たちの国民と施設を守るために、さらなる必要な措置を講じる用意がある」と付け加えた。

急増している米軍への攻撃には、イスラエルとハマスの戦争が絡んでいる。この戦争は、10月7日に過激派勢力のハマスがガザから越境して不意打ち攻撃を行い、イスラエル当局者によると1,400人以上を殺害したことが起因となった。

イスラエル軍は、報復として空、陸、海からガザ地区を激しく爆撃。ガザ地区の保健省が6日に発表したところによると、これまでに10,500人以上が命を落とした。

現在、ダーイシュの復活を阻止する取り組みの一環として、イラクとシリアにはそれぞれ約2,500人と約900人の米兵が駐留している。

ジハード主義勢力は以前、両国に大きなテリトリーを築いていたが、数年間に及ぶ血みどろの争いの中で、他国の空軍に支援された地元の地上軍に押し戻されていた。

AFP

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