• レバノンとイスラエルの国境地帯では、イランの支援を受けるヒズボラとイスラエルとの間で連日銃撃戦が繰り広げられている

ベイルート：イランが支援しているレバノンのヒズボラは10日、イスラエル軍の銃撃により同組織の戦闘員7人が死亡したと発表した。死亡場所や時期については明らかにしなかった。イスラエルとハマスによる戦争で、両国の国境地帯では現在、緊張状態が続いている。

ヒズボラは声明において、7人の戦闘員の名前を挙げ、彼らが「エルサレムへの道中で殉教した」と述べた。これは、先月イスラエルとの国境で衝突が始まって以来、現在までに68人に上るヒズボラの戦闘員の死者を追悼するために使ってきた表現だ。

10月7日に発生した、ガザを拠点とするハマスによる、イスラエルへの攻撃に端を発したイスラエルとハマスの戦争開始以降、イスラエルとレバノンの国境地帯では、特にイランの支援を受けるヒズボラとイスラエル軍との間で連日のように銃撃戦が繰り広げられている。

10日、イスラエル軍はシリアのある組織を攻撃したと発表した。組織名は明らかにしなかったが、前日に起きたイスラエル南部の学校に対するドローン攻撃の背後に同組織がいると述べた。

シリア人権監視団は、イスラエルの空爆はヒズボラの拠点を標的にしたと述べた。ヒズボラは少なくとも2013年以来、シリア政府軍と共闘してきた。

シリア国内にネットワークを持つ同監視団によると、8日のイスラエル軍による空爆でシリアの首都ダマスカス近郊のヒズボラの拠点が標的となり、親イラン派の戦闘員3人が死亡したという。

イスラエルは、ここ1ヶ月の間に複数回シリアを攻撃した。

AFP通信の集計によると、国境を挟んだ小規模の戦闘で少なくとも90人がレバノン側で死亡しているが、そのほとんどがヒズボラの戦闘員だという。

一方、イスラエル側では6人の兵士と2人の民間人が死亡した。

AFP