
エルサレム:イスラエル軍は14日、パレスチナ過激派組織ハマスによってガザ地区で拘束されていた女性兵士、ノア・マルチアーノ氏が死亡したことを確認した。
イスラエル軍の声明はマルチアーノ氏のことを「テロ組織によって拉致され殉職したIDF兵士」と呼んだ。同軍はその前日、ハマスが拘束下の同氏を撮影した動画を公開したことを受けて、その身元を確認していた。
ハマスの軍事部門が13日に公開した動画の中で、マルチアーノ氏は自身の身元を明らかにしたうえで、イスラエルに対し爆撃作戦をやめるよう呼びかけていた。それと共に、同氏が死亡しているように見える画像も示されていた。
ハマスの軍事部門のアブ・オベイダ報道官は、マルチアーノ氏はイスラエル軍による空爆で死亡したと述べた。イスラエル軍は同氏の死亡原因についてはコメントしなかった。
同氏の死により、現在の戦争の開始以降にガザ地区で死亡したイスラエル軍兵士は47人となった。
10月7日にハマス戦闘員らがイスラエル南部のコミュニティーに対して同国史上最悪の攻撃を実施して以降、イスラエルはガザ地区を容赦なく爆撃している
イスラエル当局によると、ハマスによる攻撃で約1200人(その大半が民間人)が死亡し、約240人が人質に取られた。
ハマスが支配するガザ地区の保健省によると、イスラエルによるガザ地区への報復攻撃で1万1200人以上(やはり大半が民間人)が死亡しており、そのうち数千人は子供である。
AFP