• カナダとオランダは国際司法裁判所に対し、シリアの刑務所における拷問の停止を「緊急に」命じるよう要請した。
• 判決が下されるのは、フランスがシリアのバッシャール・アサド大統領の国際逮捕状を発行した翌日である。

ハーグ：国連の主要裁判所は16日、2011年に始まった残忍な内戦に関連した初の国際裁判で、数万人が死亡したとされるシリアの拷問プログラムに判決を下す。

カナダとオランダは国際司法裁判所に対し、シリアの刑務所における拷問の停止を「緊急に」命じるよう要請し、拘留されている人々にとって「一日一日が重要」だと述べた。

判決が下されるのは、2013年の化学兵器による攻撃で人道に対する罪に加担したとして、フランスがシリアのバッシャール・アサド大統領の国際逮捕状を発行した翌日である。

ハーグの国際司法裁判所の判事たちは10月、シリアで拘留されている人々が語る、集団レイプ、身体切除、車のタイヤにねじ込んで殴打するといった刑罰についての強烈な証言を耳にした。

裁判所は、シリアが拷問と恣意的な拘束を停止し、刑務所を外部の検査官に開放し、家族に安否情報を提供する「暫定措置」を取るよう求めている。

カナダとオランダが国際司法裁判所に提出した文書は、シリアにおける拷問は「蔓延し、定着し…現在も続いている」と指摘している。

被害者は「拷問の結果として、拘留中の忌まわしい扱いや…性暴力、ジェンダーに基づく暴力を含む、想像を絶する肉体的、精神的苦痛に耐えている」と同文書は付け加えている。

両国は国連人権理事会の報告書を引用し、「拷問の結果、数万人が死亡したか、死亡したと推定されている」とも付け加えた。

シリア政府は10月の公聴会を欠席したが、それ以前からこれらを「偽情報や嘘」であると断じ、疑惑には「信憑性が一切ない」と述べている。

10月10日の公聴会で、オランダ代表のルネ・ルフィーバー氏は、「シリアの人々の生命と幸福が危機に直面しており、裁判所が直ちに注意を向けるべき状況にあると、我々は真剣に考えている」と述べた。

シリア内戦に関連した戦争犯罪事件はいくつかの国で起きてきたが、国際司法手続きのより広範な計画が存在しないことに、西側諸国は長年不満を抱いてきた。

オランダは2020年9月に初めて、シリア政府も加盟する国連拷問禁止条約に違反した疑いでシリアを提訴した。

翌年3月に、カナダがこの訴訟に加わった。

国際刑事裁判所（ICC）は国際司法裁判所（ICJ）と同様、ハーグに本部を置く戦争犯罪裁判所だが、シリア政府が同裁判所の設立条約であるローマ規程を批准していないため、シリアを裁くことができなかった。

5月にアサド大統領がアラブ連盟の首脳会議に出席し、国際社会に戻ってきたため、この状況は再び注目を集めている。

AFP