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反ユダヤ主義米国特使デボラ・リップシュタット氏がアラブニュースにて討論会を開催

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29 Jun 2022 02:06:03 GMT9
29 Jun 2022 02:06:03 GMT9
  • デボラ・リップシュタット氏がサウジアラビアのジャーナリストと任務や宗教的寛容にいて討論会で議論した

ジャスミン・ベイガー

リヤド:反ユダヤ主義の監視と撲滅のためのアメリカ合衆国特使デボラ・リップシュタット氏が、サウジアラビア来訪の喜びを語り、同国を最初の海外訪問の場所として特に選んだ理由を、イスラム教徒とユダヤ教徒の共存を常態化し、対話を促進するためだと説明した。

火曜日、リヤドのアラブニュース本社で討論会に臨む反ユダヤ主義の監視と撲滅のためのアメリカ合衆国特使デボラ・リップシュタット氏とアラブニュース編集長ファイサル・J・アッバス氏(AN photo バシル・サレハ撮影)’

「サウジアラビア王国が行っている変革に圧倒される思いです。道のりは長いですが、しかし確実に進んでいます」とリップシュタット氏はアラブニュースに語った。

特使はリヤドのアラブニュース本社で開かれた討論会に際して語った。この討論会では、反ユダヤ主義の歴史と、リップシュタット氏の取り組みが議題に上った。

同氏は自国の過去の欠点を認めることに焦点を当て、この訪問が地域でのこれまでのユダヤ人への敵対的な見方を変える端緒となることを望んでいる。

リップシュタット氏の信じるところでは、若い世代が積極的に動いて従来の見方を変えようとしており、これは賞賛すべきことである。

討論会の司会を務めたのはアラブニュースの副編集長ヌール・ヌガリ氏で、サウジアラビアの高名なメディアアドバイザーであるアデル・アル・ハルビ氏と、同じくサウジアラビアのコラムニスト、ヌール・アブドゥラー氏、SMZ International Groupの創設者でコミュニケーション・コンサルタントのサラ・エルゼイニ氏も参加した。

アラブニュースから参加したジャーナリストには他にナダ・アル・タルキ氏とアルカン・アル・アドナニ氏が含まれ、リヤドのアメリカ大使館から訪問代表団のメンバーも加わった。

アラブニュース編集長ファイサル・J・アッバス氏と特使デボラ・リップシュタット氏(AN photo バシル・サレハ撮影)

リップシュタット氏はまた、アラブニュース編集長ファイサル・J・アッバス氏と会談し、ニュース編集室を見学してそこで働くジャーナリストや編集者と顔を合わせ、アラブニュースではヘイトスピーチとどのように闘い、また宗教的寛容を促進しているかについて説明を受けた。

「(アラブニュースで)なされている仕事の一部、表紙、少数者に関する報告書を目にしました。報告書はレバノンのユダヤ人についてのもので、最初のページにはヘブライ語の新年のあいさつ、『シャナ・トヴァ』が掲げられています。想像もできなかったことです」と特使は話す。「私の国も、あなたがたの国も、完ぺきではありません。道のりは長いでしょう。でも、ここアラブニュースで目にしたことは、確かに大きな最初の一歩です。」

アッバス氏のほうは、特使とその代表団を歓迎し、反ユダヤ主義に立ち向かってきた彼女の輝かしい経歴を称えた。

「私たちは、デボラ・リップシュタット特使のような能力と業績を持つゲストをここリヤド本社にお迎えできて光栄です。このような交流がさらに活発化すること、そして私たちの崇高な目的のために必要などのような洞察でも、彼女とチームに提供することを強く願っています。この目的は、今まさに私たちがこの国で目撃している巨大な改革とも軌を一にするものです」とアッバス氏は述べた。

アラブニュース編集長ファイサル・J・アッバス氏と特使デボラ・リップシュタット氏(AN photo バシル・サレハ撮影)

サウジアラビア訪問に先立って、リップシュタット氏はワシントンで駐米サウジアラビア大使であるリーマ・ビント・バンダル王女と会談した。会談では、「平和と寛容、宗教間対話の促進に向けたサウジアラビアの意義深い進歩」が議題となった。

今回の訪問は、リップシュタット氏が2022年4月に特使に就任して以来最初の海外歴訪で、11日の日程でサウジアラビア、イスラエル、UAEを回り、政府高官や市民社会の代表者と対話を行う。

今回の歴訪の目的は、不信感と反ユダヤ感情を払拭するとともに、宗教間対話と宗教的寛容を強調することにある。

アラブニュースでは、より詳細なリップシュタット氏のインタビューを明日掲載予定である。

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