
リーブルビル:国境なき医師団(MSF)は17日、スーダンの紛争から隣国チャドへ逃れてきた何千人もの子どもたちが深刻な栄養失調に苦しんでいると警告し、緊急食糧支援を訴えた。
スーダンでは4月に軍と準軍事組織の間で戦争が勃発し、チャドはスーダンからの難民を最も多く受け入れている。
国連難民高等弁務官事務所によると、11月の第1週だけで8,000人以上がスーダンからチャドに避難した。
チャドはすでに約90万人を受け入れており、ここ数週間でスーダン西部ダルフール地域での戦闘が激化する中、難民流入は増加している。
国境なき医師団の声明によると、4万人が収容されているメッチェ難民キャンプでは5歳未満の小児での全急性栄養不良の有病率は13.6%である。
MSFのチームは今年の初めから約1万4,000人の栄養失調の子どもたちを支援しており、そのうち3,000人近くが重篤な状態で病院に搬送されたという。
「武力紛争位置及び事象データ・プロジェクト」の推定によると、これまでにスーダン紛争で1万400人以上が死亡している。
国連の統計によると、スーダン国内では480万人以上が避難を余儀なくされており、さらに120万人が近隣諸国に逃れている。
AFP