バグダッド:とある米軍高官によると11、イラクおよびシリアにて米軍部隊がロケットおよび武装ドローンによる攻撃を4回受けたが、負傷者およびインフラへの被害は無かった。
その米軍高官が匿名を条件に話した内容によると、米軍部隊および国際部隊がシリア北東の2箇所で複数のロケットおよび1機の片道攻撃ドローンによる攻撃を受けたとのことだ。
イラクでは、複数の片道攻撃ドローンがバグダッド西にあるアイン・アル・アサド航空基地に向けて発射された。また、1機のドローンがイラク北部にあるアルビル空港近くに存在する、米軍部隊が駐留する基地に向けて発射された。
同日、攻撃前に「イラクのイスラムレジスタンス」を自称する組織がこれらの場所に攻撃を行うという声明を出していた。アナリストによれば、同組織はイランと提携している複数のイラク武装組織に対する包括的な呼称だという。
攻撃が行われた前日、米国はイランと提携している武装組織であるカタイブ・ヒズボラ(KH)に対し、バグダッド南で攻撃を加えていた。KHによると、この攻撃で同組織の構成員8人が死亡した。
この攻撃についてイラク政府はエスカレートしており、主権を侵害するものだとして非難していた。
米国高官によると、イスラエルとハマスの間で戦争が始まってから10日後である10月17日以降、イランと提携する組織による米軍部隊および国際部隊を標的とした攻撃はエスカレートしており、その回数は数十回に及ぶ。それを受けて米国は、そのような組織に対し攻撃を加えてきたとのことだ。
上記の米軍高官によると11月23日現在、攻撃はこれまでイラクで36回、シリアで37回起きた。
ロイター