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イスラエルと米国の諜報機関長官がカタール首相と会談、ガザ停戦の「拡大」について

2023年11月28日、ハマスとイスラエルの人質・捕虜交換協定を受け、イスラエル占領下のヨルダン川西岸のラマッラーで、パレスチナ人捕虜が解放されて反応する人々。(ロイター通信)
2023年11月28日、ハマスとイスラエルの人質・捕虜交換協定を受け、イスラエル占領下のヨルダン川西岸のラマッラーで、パレスチナ人捕虜が解放されて反応する人々。(ロイター通信)
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29 Nov 2023 03:11:05 GMT9
29 Nov 2023 03:11:05 GMT9
  • カタールは、ハマスにとって合意可能な内容の感触を得るため、この会談に先立ってハマスと協議を行った。イスラエルとハマスは現在、会談で検討された内容について内部で議論していると、この消息筋は付け加えた

ドーハ / ワシントン:火曜日、米国中央情報局(CIA)とイスラエル諜報機関モサドの長官が、イスラエルとパレスチナ組織ハマスの間の2日間の停戦延長を踏まえて、ドーハでカタール首相と会談を行ったと、両長官の訪問に関する説明を受けた消息筋は語った。

この会談は「人道的な理由を背景とする一時停戦協定の延長の進展を踏まえ、考えらえる次の段階について、さらなる議論を開始するため」であると、この消息筋はロイター通信に語った。

そして、エジプト当局者らも出席したこの会談の結論は不明であると付け加えた。

CIAのウィリアム・バーンズ長官は、「人質に関する協議を含むイスラエル・ハマス紛争に関する会談」のためドーハを訪れていたと、米当局者が匿名を条件に語った。なお、会談の詳細は明らかにされていない。

バーンズ長官、イスラエル諜報機関モサドのダビド・バルネア長官、カタールのシェイク・ムハンマド・ビン・アブドルラフマン・アール・サーニー首相は、期限切れが迫っていたガザ地区での最初の4日間の停戦協定の2日間延長をカタールが発表した翌日に会談を行った。

ハマスの複数の政治指導者が拠点としているカタールは、このパレスチナ武装勢力とイスラエルとの交渉を主導してきた。

火曜日の会談では、ハマスが女性や子どもだけでなく男性や軍人の人質を解放することなど、停戦合意の新たな段階で考えられる要素について話し合われたと消息筋は語った。また、数日間以上にわたって続く停戦合意に達するために、何が必要かについても検討された。

カタールは、ハマスにとって合意可能な内容の感触を得るため、この会談に先立ってハマスと協議を行った。イスラエルとハマスは現在、会談で検討された内容について内部で議論していると、この消息筋は付け加えた。

今回の停戦により、イスラエルで約1,200人が殺害され、240人が捕虜となった10月7日のハマス武装集団による暴力行為に対抗して、イスラエルによる大規模な爆撃が行われてきたガザ地区に、7週間ぶりとなる休息が訪れた。

イスラエルはガザ地区を支配するハマスを殲滅すると誓っている。ガザ地区の保健当局は、イスラエルによるこの狭くて人口密度の高い地域への砲撃により、これまでに1万5,000人以上が死亡し、そのうち約40%が子どもであると話している。

バルネア長官とバーンズ長官は、今回の訪問に先立って、11月9日にシェイク・ムハンマド首相との会談でカタールを訪れていた。

停戦協定の最初の4日間に、ハマスは人質となっていたイスラエル人の女性と子ども50人を解放した。その見返りとして、イスラエルは拘留していた150人を釈放したが、全員が女性と十代の若者であった。

2日間の停戦延長では、ハマスは1日あたり10人のイスラエル人女性と子どもを追加で解放することに同意した。

これまでのところ、ハマスが拘束している人質のうち、イスラエル人男性や軍関係者を解放する意向を示すものはない。

ロイター

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