
ロンドン:10月7日のイスラエル襲撃以来、ハマスが拘束している人質の捜索を支援するため、イギリス軍がガザ上空で監視飛行を実施すると週末にイギリス国防省が発表した。
イスラエル当局によれば、ハマスの戦闘員は約240人のイスラエル人および外国人の人質を拘束した。その後、主に最近の1週間の停戦中に、約110人が解放された。
イスラエル軍は12月1日、包囲されたパレスチナ領土での戦闘を再開したと発表し、ハマスを非難した。戦闘の再開により、イスラエル軍がガザで拘束されているとする130人以上の捕虜の迅速な解放への期待は裏切られるかたちとなった。
イギリスは、イスラエル当局によれば1,200人が死亡(ほとんどが民間人)した10月7日の襲撃で、少なくとも12人のイギリス人が殺害され、さらに5人が行方不明になっていると発表した。
しかし、何人がハマスに拘束されているのかは確認されていない。
イスラエルは10月7日の襲撃を受けて、武装組織の殲滅を宣言し、その後の執拗な空爆と地上作戦により、ガザを運営するハマス当局によれば、15,000人以上が死亡し、そのほとんどが民間人だという。
イギリス政府は、ガザ上空での軍事監視飛行がいつ開始されるのかは明らかにしなかったが、非武装で人質救出支援のみに集中することを強調した。
「現在進行中の人質救出活動を支援するため、イギリス国防省はイスラエルとガザの上空を含む東地中海上空で監視飛行を実施する予定である」と同政府は発表した。
「偵察機は非武装で、戦闘能力は持たず、人質の位置を特定することのみを任務とする」と同省は付け加えた。
「人質救出に関する情報のみが、人質救出を担当する関係当局に渡される」
イギリス政府のヴィクトリア・アトキンス大臣は3日、BBCに対して、投入される航空機は 「非武装の無人機 」であると述べた。
イギリスは10月、アメリカとともに、「紛争への悪意ある干渉 」を抑止するため、地中海東部に様々な軍事資産を展開した。
同国防省は当時、これには哨戒機や偵察機、イギリス海軍の任務部隊などが含まれ、この地域に移動していると発表した。
AFP