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イラクとシリアで対ダーイシュ連合軍が標的に – 米政府高官

米国はイラクとその隣国シリアで聖戦主義者と戦う多国籍の連合軍を率いており、同軍はここ数週間、繰り返し攻撃を受けている。(ロイター通信)
米国はイラクとその隣国シリアで聖戦主義者と戦う多国籍の連合軍を率いており、同軍はここ数週間、繰り返し攻撃を受けている。(ロイター通信)
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12 Dec 2023 11:12:20 GMT9
12 Dec 2023 11:12:20 GMT9
  • 米政府は、イスラエルとハマスの戦争勃発から10日後の10月17日以降、イラクとシリアで少なくとも92回の攻撃があったと記録している

バグダッド:米軍当局者によると、11日、ドローンとロケット弾によって、対ダーイシュの多国籍連合軍が駐留するイラクとシリアにある2つの軍事基地が標的となった。

両攻撃についてはいずれも、「イラクのイスラム抵抗勢力」が犯行声明を発表した。同組織は、ハシュド・アル・シャアビという、以前は準軍事組織であったが現在はイラクの正規軍に統合されている軍事連合に緩やかに編入された武装組織だ。

これらの親イラン派勢力は、10月7日にイスラム原理主義組織がイスラエルに奇襲を仕掛け多数の死者が出た一件で勃発した、ガザ地区のハマスに対するイスラエルの戦争で、同国を支持する米国に激しく反発している。

米国はイラクとその隣国シリアで、聖戦主義者と戦う多国籍軍を率いているが、同軍がここ数週間、相次いで攻撃を受けている。

11日にはイラク西部で、アイン・アル・アサド空軍基地がドローン攻撃の標的になったが、死傷者や被害は出なかったと米軍当局者が匿名を条件に伝えた。

またシリア北東部では、アル・シャダディ地域の基地に「数発のロケット弾」が発射されたと同当局者は語った。

米政府は、イスラエルとハマスの戦争が始まって10日後の10月17日以降、イラクとシリアで少なくとも92回の攻撃が行われたと記録している。

8日未明には、ガザ戦争が始まって以来初めて、バグダッドの厳重に要塞化されたグリーンゾーンにある米国大使館に向けてロケット弾が一斉発射された。

同日には、少なくとも5件の攻撃がシリアとイラクの米軍および多国籍連合軍を標的にして行われた。

9日には、イランの支援を受けるヒズボラのある旅団が声明を発表し、それらの攻撃は「新たな交戦規定」の開始を告げるものであり、最後の米兵がイラクを去るまで続くことになると語った。

ダーイシュの復活を防ぐための国際的な努力の一環として、イラクに約2500人、シリアに約900人の米兵が駐留している。

ロイド・オースティン米国防長官は、ヒズボラの各旅団と別の親イラン派組織「ハラカト・アル・ヌジャバ」を、連合軍兵士に対する大半の攻撃の背後にいるとして非難している。

8日、イラクのムハンマド・シア・アル・スダニ首相との電話協議後に発表された米政府の声明によると、オースティン国防長官は、「米国は、米国関係者に対するいかなる攻撃に対しても、自衛のために行動する権利を留保している」と強調したという。

米国防総省は、イラクで両組織に属する戦闘員に対して、またシリアではイランに関係する拠点に対して複数回の攻撃を実施した。

8日、スダニ首相は声明の中で、大使館を標的にすることは「容認できない」と述べ、イラクの治安部隊に対し、米国大使館にロケット弾を発射した者を追跡し、司法の場で裁くよう求めた

AFP

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