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イスラエル、さらなる人質解放を求める圧力が高まる中、ガザを攻撃

イスラエルとパレスチナのイスラム主義組織ハマスとの間で紛争が続く中、ガザ地区南部のラファで、イスラエルによる民家への空爆現場を子供を抱いて見つめるパレスチナ人。(Reuters)
イスラエルとパレスチナのイスラム主義組織ハマスとの間で紛争が続く中、ガザ地区南部のラファで、イスラエルによる民家への空爆現場を子供を抱いて見つめるパレスチナ人。(Reuters)
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17 Dec 2023 10:12:22 GMT9
17 Dec 2023 10:12:22 GMT9
  • ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、人質の自由を確保するための緊急取引を求める人質の親族らの抗議に直面した
  • イスラエル軍による空爆と砲撃が、ハーン・ユーニスの東にある南部の自治体、バニ・スハイラで報告された

ガザ: 10月7日の攻撃から2ヶ月以上たった今もハマスが支配するガザで拘束されている人質の解放を求める圧力が高まる中、イスラエルは17日に新たな攻撃を行った。

ベンヤミン・ネタニヤフ首相は16日、軍がガザで3人の捕虜を誤って殺害したことを認めことを受けて、人質の自由を確保するための緊急取引を求める人質の親族らによる抗議に直面した。

この3人は、ハマスが10月7日にイスラエルを襲撃し、イスラエル当局の最新の数字によれば約1140人が殺害された際に連れ去られた推定250人の人質の一部である。

ハマスによれば、イスラエルによるガザへの報復攻撃により、18,800人が死亡し、そのほとんどが女性と子供だという。

16日にテルアビブで行われた抗議デモでは、人質の親族らが集まり、政府に取引を嘆願した。

人質となっているハイム・ペリーさんの娘、ノーム・ペリーさんは抗議集会で、「私たちのことを考慮して、今すぐ(交渉)計画を立ててください」と述べた。

10月7日にハマスと他の武装勢力に拘束されたイスラエル人と外国人のうち100人以上が、カタールの仲介による先月の1週間の停戦中に、240人のパレスチナ人囚人と引き換えに解放された。

ネタニヤフ首相は16日、戦争への取り組みをさらに強化し、3人の人質の死について、「心が張り裂けそうだ。国民全体の心を打ち砕いた」と記者団に語った。

「深い悲しみとともに、はっきりさせておきたいのは、拉致された人々を取り戻すためにも、敵に勝利するためにも、軍事的圧力が必要だということだ」と同首相は付け加えた。

ガザのハマスが運営する保健省によると、17日、中部の都市ディール・アル・バラへのイスラエルによる空爆で少なくとも12人が死亡した。

また、ガザ地区第2の都市、ハーン・ユーニスの東に位置する南部の自治体バニ・スハイラへのイスラエル軍による空爆と砲撃も確認されている。

また、ネタニヤフ首相は16日、新たな停戦に向けたカタールの取り組みについて言及した。

「我々はカタールに対して深刻な批判を持っており、それについてはいずれ耳にすることになると思うが、現在我々は人質の奪還を完了しようとしているところだ」と同大統領は述べた。

カタールは16日の声明で、「新たな人道的休戦のための外交努力を続けている」ことを再確認した。

しかし、ハマス側はテレグラムで、「我々の国民に対する侵略が完全に止まるまでは、捕虜交換のためのいかなる交渉にも反対する」と述べた。

ロイド・オースティン米国防長官は16日遅く、アメリカ政府の「地域の安全保障と安定強化への取り組み」を強調するため、イスラエル、バーレーン、カタールを訪問すると述べた。

ニュースプラットフォームAxiosによると、イスラエルのデビッド・バルネア諜報特務庁長官は、15日にヨーロッパの某所で、先の停戦交渉を助けたカタールのシェイク・ムハンマド・ビン・アブドルラフマン・アール・サーニー首相と会談したという。

新たな脅威:飢餓

イスラエルによるガザへの砲撃は、ガザの大部分を破壊した。国連は、この戦争によって190万人のガザ住民が避難したと推定している。

国連は今週、飢餓と絶望が、ガザに届けられた人道支援物資の強奪に人々を駆り立てていると述べ、「市民秩序の崩壊」を警告した。

国際援助機関は、絶望したガザ住民に物資を届けるのに苦心している。

国連パレスチナ難民救済事業機関のフィリップ・ラザリーニ事務局長は、「人々が飢えや、飢えと病気、免疫力の低下などの複合的な原因で死に始めてもおかしくない」と述べた。

同機関は、ガザ全域で14日の夜から48時間にわたって「長い通信途絶」が続いたと報告した。

アメリカのジョー・バイデン大統領は、イスラエルに何十億ドルもの軍事支援を提供しているが、民間人の死亡に対する懸念が高まっていることを表明した。

イギリスのデーヴィッド・キャメロン外相とドイツのアンナレーナ・ベアボック外相は、『サンデー・タイムズ』紙で、ガザにおける「持続可能な停戦」が「緊急に必要」であると述べた。

国際的な圧力の高まりに直面し、イスラエルは、ケレム・シャローム国境検問所からガザへの支援物資の直接搬入を許可する「暫定措置」を発表した。

16日、ガザでは激しい戦闘が繰り広げられ、イスラエル軍はガザ市北部のハマスの隠れ家とされる2つの学校を襲撃したと発表した。

エルサレム・ラテン総主教庁は、ガザ地区唯一のカトリック教会の敷地内で、キリスト教徒の母娘がイスラエル兵に射殺されたと発表した。

「ナヒダさんと娘のサマルさんは、女子修道院に向かって歩いているところを射殺されました。一人が、もう一人を安全な場所に運ぼうとして殺されました」と総主教庁は声明で述べた。

ハーン・ユーニス市では、イスラエルの砲撃で死亡したアルジャジーラのカメラマン、サメル・アブ・ダッカ氏の葬儀に数十人のジャーナリストが参加した。

ジャーナリスト保護委員会によれば、戦争が始まって以来、60人以上のジャーナリストとメディアスタッフが死亡している。

より広範な紛争

戦争は中東全域に影響を及ぼし続けており、より広範な紛争への懸念が高まっている。

イスラエルは、レバノンとの北部国境を挟んで、イランに支援された強力なヒズボラを中心とする武装勢力と定期的な交戦を繰り広げている。

イスラエル軍は16日、レバノン国境のマルガリオット地域で兵士1人が死亡、2人が負傷したと発表した。報道官はAFPに対し、死傷の原因は「敵対的な航空機」によるものだと認めた。

紛争はまた、アジアとヨーロッパを結ぶ重要な紅海航路に大きな混乱を引き起こしている。ハマスと同盟を結ぶイエメンの反政府勢力による度重なる攻撃を受けて、さらに2つの大手企業が船舶の方向転換を発表した。

Mediterranean Shipping Company(MSC)社とCMA CGM社の措置は、15日にマースク社とハパックロイド社が行った同様の措置に続くものだ。

これは、イエメンのイランに支援された武装勢力フーシ派がここ数日、通過する船舶に繰り返し攻撃を仕掛けていることを受けてのものである。

同武装勢力はまた、16日に14機の片道攻撃ドローンを相次いで発射したが、アメリカ軍の中央軍司令部は、すべて「撃墜し、付近の船舶への被害や負傷者の報告はない」と述べた。

AFP

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