
ガザ地区、パレスチナ自治区:援助活動が崩壊に近づき、世界経済への影響が広がるなか、国連安全保障理事会は火曜日、イスラエルとハマスの戦争の一時停戦に関する見解の一致に苦戦した。
新たな停戦を求める声が高まっているが、カタールに本拠を置くハマスの指導者イスマイル・ハニヤ氏は、ガザ地区での停戦とイスラエルとの捕虜交換について協議するため、水曜日にエジプトを訪問する予定であると、このイスラム主義組織に近い関係者が明らかにした。
ガザ地区のパレスチナ人への支援の表明と称して、イエメンの反政府勢力フーシ派は、紅海の貨物船に向けてミサイルや無人機を繰り返し発射している。
その結果、大手海運会社は船舶を迂回させることになり、原油価格は上昇し、米国は世界貿易に不可欠な水路を保護するための新たな安全保障構想を発表した。
火曜日、ロイド・オースティン米国防長官は、英国、フランス、イタリアなどが加わる予定の安全保障構想に関するバーチャル会議に参加した。
フーシ派幹部は後に、この反政府勢力に対抗する国は「紅海で自国の船舶を標的にされるだろう」と述べた。
カタールはエジプトと米国の支援を受け、11月に1週間の停戦と人質・捕虜の交換の仲介を行った。
米国のニュースプラットフォーム「アクシオス」は、モサドのデビッド・バルネア長官、CIAのビル・バーンズ長官、カタールのシェイク・ムハンマド・ビン・アブドルラフマン・アール・サーニー首相が、ワルシャワで会談を行い、新たな停戦協定の可能性について協議したと月曜日に報じた。
10月7日のハマスによるイスラエルに対する前例のない攻撃で始まった、これまでで最も凄惨なガザ戦争は3か月に及び、イスラエルは火曜日も砲撃と地上戦を継続した。
ハマス武装勢力は厳重な警備のガザ地区国境のフェンスを突破して、イスラエルの最新データによると、同国内で約1,140人(ほとんどが民間人)を殺害し、約250人を拉致した。
イスラエルはハマスの殲滅を誓い、地上侵攻と並行して容赦ない砲撃を開始し、ガザ地区のハマス保健省は、これまでに19,667人以上が殺害され、そのほとんどが女性と子どもであると発表している。
国連安全保障理事会は、火曜日に停戦に関する採決を行う予定であったが、分裂したこの機関はその表現に苦戦した。
外交筋によると、妥協点を見つけようと、安全な人道的アクセスを可能にするために「敵対行為の停止」を求める新たな修正文書が現在提案されているという。
米国は安保理事会での以前の停戦決議に拒否権を発動しており、パレスチナ人団体や人道団体からの非難が集中した。
国連は、ガザ地区の住民240万人のうち190万人が避難していると見積もる。
家屋は破壊され、多くの人が過密な避難所への避難を余儀なくされ、調理用燃料、食料、水、医療ケアの確保に苦労している。
電力と通信が遮断されたため、ガザ地区の人々は戦争のニュースを知るために電池式ラジオを使うなど、昔の様式に逆戻りしている。
「ここガザは後退していっています。私たちを石器時代に連れ戻すつもりです」と、37歳のサラ・ゾロブさんはテントの外で語った。
国連中東和平プロセスのトル・べネスランド特別調整官は、人道支援の提供は「乗り越えられない課題に直面し続けている」と述べた。
そして、イスラエルは前向きな「限定的措置」を講じているが、必要なものには遠く及ばないと語った。
「想像を絶する規模の避難民と活発な敵対行為の中で、人道的対応体制は瀬戸際にある」と同特別調整官は直近の警告で述べた。
火曜日の夜、AFPTVの生中継ではガザ地区北部で爆発音が聞こえた。
ハマス保健省は、月曜日から火曜日にかけての一晩中のラファへの攻撃で少なくとも20人が死亡し、避難したパレスチナ人の広大なキャンプとなっているこの南部の町に、さらなる苦しみをもたらしたと発表した。
テルアビブでは、ガザ地区から発射されたロケット弾により、空襲警報が鳴り響くなかイスラエル人がシェルターに逃げ込んだが、打ち込まれたロケット弾は防空システムによって迎撃された。
イスラエル軍のダニエル・ハガリ報道官は、部隊がガザ地区南部のハーン・ユーニス地域で作戦を拡大していると述べた。
「一旅団全体と戦闘工兵部隊を追加で投入した。我々はハマスを解体しなければならないが、それには相当な時間がかかるだろう」と同報道官は語った。
イスラエル軍は、10月末に地上侵攻が始まってから、ガザ地区で132人の兵士が死亡したと発表している。
ガザ地区全域の軍事作戦で数百人のパレスチナ人が拘束されており、火曜日には「軍事拘置所でのテロリストの死者数」を調査しているとイスラエル軍は発表した。詳細は明らかにされなかった。
オースティン国防長官を含む米国当局者らはイスラエルに対し、ガザ地区の民間人を保護するよう要請しており、デービッド・キャメロン英国外相も火曜日に同様の呼びかけを行った。同外相はイスラエルに対し、ハマスへの対処において「より外科的、臨床的で、的を絞ったアプローチ」を取るよう求めた。
国連児童基金ユニセフのジェームズ・エルダー報道官は、ガザ地区から帰国後、怒りをあらわにした。
同報道官は、砲撃が続くなか、切断手術を受けて「病院で殺された」子どもたちも含め、「100万人の子どもたちに放たれた人道的悪夢について、権力者たちが肩をすくめていることに激怒している」と語った。
ガザ地区北部に残る最後の病院の一つであるアル・アハリ病院は、イスラエル軍の襲撃を受けて「活動不能」になり運営を停止したと、同病院のファデル・ナイム院長はAFPに伝えた。
多くのイスラエル人にとっての最大の懸念は、先月パレスチナ人捕虜240人と引き換えに80人が解放された後、依然としてガザに拘束されている人質129人の運命である。
ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、人質の自由を確保するための緊急協定を求める人質の親族らの抗議に直面している。火曜日にその家族らと面会した首相は、「この件に関してはいかなる努力も惜しまない。我々の義務は彼ら全員を連れ戻すことだ」と語った。
ガザ戦争はより広範な地域紛争の懸念を引き起こしており、レバノン南部では、イスラエルとイランの支援を受けるヒズボラ武装勢力が、国境を挟んで致命的な銃撃戦を繰り広げている。
世界最大級の海運会社4社(CMA CGMグループ、ハパック・ロイド、マースク、MSC)は、石油会社BPと同様に紅海から船舶を迂回させ、これはエネルギー価格の高騰を招いた。
オースティン国防長官は月曜日の声明で、新たな海上安全保障構想「繁栄の守護者作戦」は既存の合同海上部隊(CMF)の傘下にあり、タスクフォース153が指揮していると述べた。
CMFは「有志連合」であり、そのメンバー39か国に特定のコミットメントはないが、能力に応じて船舶や航空機の拠出や士官の派遣をすることができると、CMFのウェブサイトには記載されている。
昨年結成されたタスクフォース153は、ウェブサイトによると、現在米海軍主導のもと、紅海地域における「海洋安全保障と能力構築の取り組み」に重点を置いて活動している。
AFP