
エルサレム: 12月26日(火)イスラエル国防相のヨアフ・ガラント氏は、イラク、イエメン、イランで、イスラエルに対する攻撃に報復を行ったと示唆し、ガザ地区のハマス率いるパレスチナ人戦闘員との戦闘が中東の他の地域にも広がりを見せている。
氏は「我々は複数方面で戦争状態にあり、攻撃を受けているのはガザ地区、レバノン、シリア、ユダ・サマリア地方(ヨルダン川西岸地区)、イラク、イエメン及びイランの7か所からになる。我々はすでにこれらのうち6か所に対し報復活動を行った」と国会議員達に述べた。
ガザ地区から、敵対勢力のハマスが越境して大規模攻撃を行った今年10月7日以降、イスラエル軍はレバノンやシリアからの連鎖攻撃に報復を行うとともに、占領地であるヨルダン川西岸地区のパレスチナ人武装組織に対しても攻撃を行ったと述べていた。
これらの報復について、イエメンとイラクから今のところ公式な発表はない。イエメンではイランと同盟関係にあるフーシ派が、長期にわたってイスラエルに対するミサイル、ドローン攻撃を行って紅海上の船籍を襲撃しているほか、イラクでは親イラン武装組織が先週、イスラエル南部の港湾都市エイラットにドローン攻撃を行ったと発表していた。
イスラエルもイランでの作戦については公式に発表していない。イランはイスラエルの主敵であり、ハマスや、レバノンのヒズボラの支援者である。
ロイター