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中ロ意識、新興国引き寄せ図る=日中対話も焦点―岸田首相、ASEAN・G20出席へ

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02 Sep 2023 08:09:13 GMT9
02 Sep 2023 08:09:13 GMT9

岸田文雄首相は5日からのインドネシア、インド訪問で、中ロと先進7カ国(G7)との間で中立的な姿勢を取る新興・途上国「グローバルサウス」の引き寄せを図る。東京電力福島第1原発の処理水海洋放出で日本批判を強める中国との首脳会談が行われるかも焦点だ。

首相は6、7両日にジャカルタで東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議に、9、10両日にニューデリーで20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に出席する。

ロシアのウクライナ侵攻後、G20は地域情勢を議論する枠組みとしては機能不全に陥った。昨年の首脳会議は「大多数のメンバーが戦争を強く非難した」と明記した首脳宣言を採択した。だが、今年の議長国インドはロシアとの結び付きが深く、日本外務省幹部は「表現は後退する」との見方を示す。

首相はウクライナ侵攻によりクローズアップされた食料安全保障に力点を置き、新興国との接点を見いだしたい考えだ。5月のG7首脳会議(広島サミット)では、招待したインドのモディ首相らと共に食料安保に関する声明を出しており、政府関係者は「G20でも食料分野は成果になり得る」と指摘する。首相は8月29日の自民党役員会で、「G7議長国として広島サミットの成果をG20につなげる」と強調した。

今年、日本とASEANは友好協力50周年を迎え、12月に東京で特別首脳会議を開く。中国の影響力が強い国も多いが、首相は今回の日ASEAN首脳会議でも開発協力や人的貢献など日本独自の取り組みをアピール。安保面の協力拡大など関係を一段と強化する機会にしたい意向だ。

歴訪中、首相は福島第1原発で生じる処理水の海洋放出についても各国首脳に理解を求める構え。6日に開かれる日中韓3カ国とASEANの首脳会議では、日本批判を展開している中国との応酬が予想される。

首相は中国との首脳会談も探る。ASEAN関連首脳会議には李強首相が出席する予定だが、海外メディアは習近平国家主席がG20サミットを欠席する見通しだと伝えた。李氏と会談した場合、首相は科学的根拠に基づき対応するよう要請。日本産水産物の全面禁輸措置を撤廃することを直接求める方針だ。

時事通信

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