• アビエイ地域はスーダンと南スーダンの間の曖昧な国境にまたがっており、2011年に南スーダン政府がスーダンからの独立を宣言して以来、両国がその領有権を主張している

ジュバ：スーダンと南スーダンの両国が領有権を主張するアビエイ地域で、現地の幹部行政官を含む6人が武装集団に待ち伏せされ殺害されたと現地の当局者が発表した。

石油資源の豊富なアビエイ地域では、ディンカ民族内の2派閥が行政境界の位置をめぐって争っており、暴力を伴う衝突が頻繁に発生している。対立しているのは、南スーダン側の隣接するワラップ州のトゥイック・ディンカとアビエイ地域のゴック・ディンカの2派閥である。

アビエイのヌーン・デン副行政長官の一行は、ルママー郡での新年の祝賀のための公式訪問からの帰路、アビエイからアニートの集落に向かう途上で襲撃を受けたと、政府当局者は発表した。

「デン副行政長官のドライバーと2人のボディカード、それに2人の国家安全保障要員は全員死亡しました」と、南スーダンの国会議員であるテレザ・チョル氏はロイター通信に、語った。

アビエイ行政区のブリス・コッホ情報大臣は、12月31日夜の襲撃はワラップ州トゥイック郡の武装した若者集団によるものだとし、1月1日朝の時点で遺体は未回収だと述べた。

コッホ情報大臣のワラップ州側のカウンターパートとなるウィイリアム・ウォル氏は、「加害者の断定と非難」を行うには依然時期尚早だと述べた。

この事件は、11月に民族間での衝突で数十人が殺害されるに至ったアビエイ地域における最新の展開である。

アビエイ地域はスーダンと南スーダンの間の曖昧な国境にまたがっており、2011年に南スーダン政府がスーダンからの独立を宣言して以来、両国がその領有権を主張している。

アビエイ地域は、行政上特殊な状態にある。同地域は、スーダンと南スーダンの両国が任命した職員からなる行政府によって統治されている。

南スーダンでは、独立直後に内戦が勃発し、サルバ・キール大統領とその支持者たちはリエック・マチャル副大統領と対立していた。

2018年に署名された和平協定はほぼ順守されているものの、暫定政府は軍内部の様々な派閥をまとめ一元化することに手間取っている。

ロイター