
ベイルート:レバノンではイスラエルとの国境沿いで3ヶ月近くほぼ毎日戦闘が続き、76,000人以上が避難したと国連の国際移住機関が発表した。
イスラエルとハマスの戦争が10月初旬に勃発して以来、国境地帯では暴力が急増しており、5日もイスラエル軍と、イランに支援されたヒズボラ(パレスチナの武装組織ハマスと連携するレバノンの組織)との間で報復の砲撃戦が続いている。
4日に発表された報告書の中で、国際移住機関(IOM)は、戦闘の激化により、主にイスラエルと国境を接するレバノン南部の地域で76,018人が避難したと述べた。
報告書によれば、避難民の80%以上が親類の家に滞在しており、沿岸部の都市ティルスとハスバヤ地域を中心にレバノン南部に点在する14の集団シェルターに収容されているのはわずか2%だという。
残りの人々はアパートメントを借りたり、国境から離れた地域の家に移ったりしている、と同国連機関は述べた。
AFPの集計によると、国境を越えた暴力により、レバノンではヒズボラ戦闘員129人と20人以上の民間人(うちジャーナリスト3人)を含む175人が死亡した。
イスラエル当局によれば、イスラエル北部で兵士9人と民間人5人が死亡した。
ヒズボラは、国境沿いでイスラエル兵に対する作戦を日常的に行っているが、ガザのハマス支援のために介入しているという。
2日にベイルート南部のヒズボラの拠点で、ハマスの副代表であるサレハ・アルアルーリ氏が殺害され、緊張はさらに高まった。
ヒズボラの指導者であるハッサン・ナスララ師は、広くイスラエルによるものとされるこの暗殺に対して、「罰せられないことはない」と警告した。
イスラエルは、10月7日のイスラエルへの前例のない襲撃を受け、ハマスの「殲滅」を宣言した。公式の数字に基づくAFPの集計によれば、この襲撃により民間人を中心に約1,140人が殺害された。
イスラエルによるガザへの報復攻撃により、ハマスが統治するガザ地区の保健省によると、22,438人が殺害され、そのほとんどは女性と子供だという。
AFP