
ジュネーブ:世界保健機関(WHO)は、ガザ北部への医療物資の輸送を計画していたが、安全保証が得られなかったため、中止せざるを得なくなったと7日に発表した。
WHOは、ガザ北部のアル・アウダ病院と中央薬局に緊急に必要とされる医薬品を届けるために計画されていたミッションを中止せざるを得なくなったのは12月26日以来4回目であると述べた。
「最後にガザ北部に到着できてから12日が経過した」と占領下のパレスチナにあるWHO事務所はソーシャルメディアプラットフォーム「X」に投稿した。
「激しい砲撃、移動制限、通信の遮断により、ガザ全域、特に北部へ医療物資を定期的かつ安全に届けることはほぼ不可能となっている」
WHOによれば、7日に予定されていた物資の輸送は、ガザ地区北部の5つの病院の運営を維持するために計画されたものだという。
WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェソス事務局長は、「ガザ北部の医療ニーズと惨状の規模に衝撃を受けている」と述べた。
「これ以上の遅れは、あまりにも多くの人々の死と苦しみにつながるだろう」と同事務局長はXに投稿した。
援助団体である国際救済委員会(IRC)は、緊急医療チームとパレスチナ人のための医療支援慈善団体は、エリア内でのイスラエル軍の活動が活発化しているため、ガザの中部地区にあるアル・アクサ病院からの撤退を余儀なくされ、活動を中止せざるを得なくなったと、別のコメントで発表した。
10月7日のイスラエル南部へのハマスの大襲撃をきっかけに開始されたイスラエルの攻撃は、ガザの人口230万人のほとんどに避難を余儀なくさせ、多くの家屋や民間インフラを破壊し、食料・水・医薬品の深刻な不足を引き起こしている。
ロイター