イスタンブール:トルコは、イラクにある軍事基地内でトルコ軍兵士9人が殺害されたのをうけ、夜間にイラク北部とシリアの30近くの「テロリストの標的」に対し爆撃を行ったとトルコ国防省が土曜日に発表した。
「空爆は、メティナ、ハクルク、ガラ、カンディル地域でテロリストの標的に対して行われた」とトルコ国防省は声明で発表した。
トルコ兵は、イラク北部の都市、メティナ近くの基地への侵入未遂に続いて起きた武力衝突中に殺害されたと国防省は説明し、以前に発表した死者数5人を上方修正した。
空爆は、「洞窟、掩蔽壕、防空壕、石油施設」など、クルド労働者党(PKK)とクルド人民防衛隊(YPG。シリア人クルド系民兵で、ダーイシュに対する米国同盟国連合軍の中核)に属する29地点を標的にしたと国防省は説明した。
トルコ政府は、何十年も前からのPKKに対する戦争で、過去25年間、この一帯で数十の軍隊駐屯地を使ってきた。PKKは、トルコ政府とトルコの多くの西側同盟国が、テロ組織としてブラックリストに入れている集団だ。
トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、土曜日にイスタンブールで、この地域での軍隊に対する攻撃の増加について話し合う緊急安全保障会議を開くところだった。
一方、土曜日に全国で強制捜索が行われ、クルド労働者党(PKK)とつながりがあるとみられる113人が逮捕されたとアリ・イェルリカヤ内務大臣がX(旧twitter)で発言した。
AFP