
ドバイ:イエメンのフーシ派武装組織による紅海での攻撃が相次ぐ中、ギリシャ所有の貨物船がイエメン沖でミサイルの直撃を受けたと、海上リスク管理会社が1月17日に発表した。
「マルタ船籍でギリシャ所有のばら積み貨物船が、紅海南部を北上中にミサイルの標的にされ、被弾したと報じられている」とアンブレイ氏は警報で述べた。
ガザ紛争勃発時からイスラエルを訪問しており、スエズに向かっていた同船は、事件後、進路を変えて港に向かったとアンブレイ氏は述べた。
直後にフーシ派からのコメントはなかった。同勢力は、先週米国と英国に自国領土を攻撃されたことを受け、1月14日と15日にアメリカの船舶への攻撃を行った。
1月14日には、米駆逐艦を狙ったフーシの巡航ミサイルを米軍が撃墜し、15日には、オマーン湾で別のフーシ派ミサイルが米国所有の貨物船に命中した。
この事件の前、重要な水路である紅海の海運を混乱させたフーシ派武装勢力による攻撃への報復として、1月12日に米国と英国が同勢力の支配下にあるイエメン内の多数の場所を攻撃していた。
フーシ派は、イスラエルとつながりのある船舶を標的にしてきたが、12日の攻撃の後には、米英に関連する対象は「合法的な標的」であると宣言した。
英国海軍が運営する海上保安機関である 英国海運貿易オペレーション(UKMTO)も、イエメンのサリーフ北西の地域で「事件」が発生したと報告したが、詳細は明らかにしなかった。
これに先立ち、カタール首相は、紅海での緊張により液化天然ガスの輸送に影響が出ると述べ、イエメンへの攻撃は危機を悪化させる危険性があると警告した。
シェイク・ムハンマド・ビン・アブドゥルラフマン・アール・サーニ首相は、「LNGは…他の商船と同じだ。影響を受けるだろう」ダボスで開催された世界経済フォーラムで、フーシ派との接触に触れつつ語った。
「代替ルートがあるにはあるが、現在のルートと比べて効率が悪い」とも述べた。
通常には世界の海上貿易の約12%を占めるアジアとヨーロッパ市場を結ぶ重要な航路を利用せず、一部の海運会社はアフリカ南部を大回りしている。
ブルームバーグは1月15日、カタールが運航する少なくとも5隻のLNG船が紅海に向かう途中で停泊したと報じた。
「(軍事介入は)この事態に終止符を打てないし、封じ込めることもできない。それどころか、さらなるエスカレーションを引き起こすと思う」と、シェイク・ムハンマド首相は紅海での緊張について言及した。
AFP