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トルコ国防省当局者 「必要であれば、イラクやシリアで新たな作戦を実施する可能性」

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19 Jan 2024 01:01:54 GMT9
19 Jan 2024 01:01:54 GMT9
  • トルコ、米国、EUからテロリスト集団に指定されているPKKは、1984年にトルコ国家に対して武装蜂起した。

アンカラ:先週イラク北部でトルコ軍兵士9人が死亡したことを受け、トルコ国防省当局者は18日、同国は必要であればイラクとシリアへの、越境作戦をさらに展開する可能性があると語った。

9人は非合法武装組織クルド労働者党(PKK)との衝突で死亡した。これを受け、トルコはイラク北部とシリア北部で空爆などの作戦を実施した。

「国際法と自衛権の下、トルコは国境警備のための作戦を実施するあらゆる権利を有している。トルコ軍は必要なときに必要な場所で必要なことを行ってきた。そして、今後もそうするだろう」と国防省当局者は記者団に語った。

トルコ国防省当局者によると、衝突はイラク北部のザップ地方で発生したという。標高1740メートルの地点にトルコ軍が設置した警備ポイントをPKKの武装勢力が攻撃した。

トルコは2019年以来、イラク北部で「クロー(爪)」と呼ばれる一連の越境作戦を北部イラクのPKKに対して実施してきた。同当局者によると、ザップ地域は、トルコとイラクの国境を完全な安全地帯にすることを目的とした「クロー・ロック」作戦が行われている場所である。

1月12日、PKKメンバーは悪天候と視界不良の中、イラク北部の複数のトルコ軍基地を同時に攻撃したが、トルコ兵士によってそのうちの1つを除く全ての攻撃が阻止されたと同当局者は述べた。

トルコ、米国、EUからテロリスト集団に指定されているPKKは、1984年にトルコ国家に対して武装蜂起した。この反乱で4万人以上が死亡している。

この衝突は長らくトルコ南東部の農村地帯を主戦場としていたが、現在はPKK過激派が拠点を置くイラク北部クルディスタン半自治区の山岳地帯に焦点が移っている。

「テロとの戦いにおいて、シリアとイラクは切っても切れない関係にある。シリアはテロ組織の主要な人的資源であり、シリアとイラク間で頻繁に移動が行われている」と同当局者は語った。

トルコはまた、PKKの一派とみなすクルド人民防衛隊(YPG)に対して、シリア北部で軍事侵攻を行っている。

トルコはイラクとシリアに新たな越境作戦を行う可能性があり、必要であれば作戦地域を拡大することもできる、と同当局者は付け加えた。

ロイター

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