
テヘラン:2024年1月20日土曜、イスラム革命防衛隊が隊員4名の死亡を明らかにした後、イランは、ダマスカスへの攻撃についてイスラエルを非難し「対応する権利がある」と述べた。
イラン外務省報道官のナセル・カナニ氏は、シリア政府の宿敵イスラエルによる「シリアの主権と領土保全に対する度重なる侵害と、挑発的な攻撃のエスカレート」を非難した。
同氏は「イランは、今回のダマスカスへの攻撃に対し、適切なときに適切な場所で対応する権利がある」と述べた。
シリア人権監視団は、イスラエルによるダマスカス、メッゼ地区への攻撃で10人が死亡したと発表した。
革命防衛隊傘下のセパ・ニュースは、「野蛮で犯罪的なシオニスト政権(イスラエル)」が軍事顧問4名を殺害したと伝え、また、イランのメヘル通信によるとうち1名がシリアの情報活動部門の責任者だったと報じた。
ここ数週間、イスラエルは、シリアとレバノンにいるイランとその同盟国の幹部(パレスチナの過激派組織ハマスの後ろ盾)に対する攻撃を強化しているとの非難を受けており、ガザ地区における紛争が地域全体にさらに拡大する恐れが高まっている。
地域全体に及ぶイスラエルの軍事行動は、戦場におけるイスラエル軍の「弱さと絶望を示している」とカナニ氏は指摘した。
同氏は今回の空爆を「地域の不安定化と不安感を広げようとする絶望的な試み」と呼んだ。
メッゼ地区への攻撃は、革命防衛隊がイラク北部クルド人自治区の首都エルビルにある「イスラエルの情報機関の拠点」を攻撃したと発表した4日後に起きた。
イラク当局は、この攻撃で民間人4人が死亡、6人が負傷したと発表している。
AFP