• ヒズボラは、カフラの町が攻撃され、ファデル・シャールというメンバー1人が死亡したと発表した

シドン：日曜日、イスラエル軍の空爆が、レバノン南部にあるレバノン軍検問所近くの車両2台に直撃し、ヒズボラのメンバー1人が死亡、民間人を含む数人が負傷したと、レバノン国営メディアと保健当局が伝えた。

ガザ地区での戦争を背景に、国境でイスラエルとヒズボラ武装勢力との衝突が3か月以上にわたってほぼ毎日続いていたが、今回の攻撃は、レバノンでの標的殺害というイスラエルの戦略転換の一環で行われたとみられる。

ヒズボラは、カフラの町でのこの攻撃で、ファデル・シャールというメンバー1人が死亡したと発表した。地元の民間防衛当局と病院関係者は、女性2人を含む7人が負傷し、うち1人が重体だと述べた。

現場のビデオには、道路の真ん中で停止した小型トラックの隣で乗用セダンが炎上する様子が映っていた。

イスラエル軍は今回の攻撃についてコメントを発表していない。

10月7日にイスラエル・ハマス戦争が勃発してから、ヒズボラ軍は国境沿いでほぼ毎日イスラエル軍と衝突してきた。

これまでの衝突は主に国境から数キロ以内の狭い地域に限定されていたが、イスラエルはここ数週間、ヒズボラとその同盟組織の大物の標的殺害という戦略に移行したようで、国境から比較的離れた地域を攻撃することもあり、日曜日の攻撃はまさにそれであった。

土曜日、レバノンの港湾都市ティルス近郊で別の攻撃があり、車に乗っていたヒズボラ司令官を含む2人、さらには近くの果樹園にいた2人が死亡した。死亡したアリ・フドルジ司令官は日曜日にレバノン南部で埋葬された。車に乗っていたもう1人は、テクノロジー業界の実業家モハマド・バキル・ディアブ氏という民間人であることが判明し、同氏は日曜日にベイルートで埋葬された。

1月2日、ベイルート郊外でイスラエル軍によるものと思われる空爆で、ハマスの幹部サレハ・アルーリ氏が殺害された。レバノンの首都を狙った空爆は、イスラエルとヒズボラによる2006年の残忍な1か月戦争以降初めてのことであった。

日曜日のフドルジ氏の葬儀で演説したヒズボラのフセイン・ジェシ国会議員は、イスラエルが100日あまり経過したガザ地区での戦争で、ハマスに対して軍事的勝利を収めることができていないことを補うために、「抵抗勢力のメンバーを暗殺するという手段を使った」と述べた。

このレバノンの武装勢力は日曜日遅くに出した声明で、カフラでのイスラエル軍の攻撃による女性殺害およびその他「レバノンの村や民間人を標的とした攻撃」への報復として、イスラエル北部のアヴィヴィムの町に対して攻撃を行ったと発表した。

ヒズボラはその後、病院関係者や家族が女性はまだ生きていると発表したことを受け、声明を修正し、民間人死亡への言及を削除した。

イスラエルはカフラでの攻撃についてコメントを発表していないが、日曜日にレバノンの数か所でヒズボラを標的にした攻撃を行ったと発表した。その後、対戦車ミサイルがアヴィヴィムにある住宅に着弾したが、負傷者は報告されていないと伝えた。

地域紛争に発展する危険が各所で高まるなか、米国と欧州の当局者はここ数週間、イスラエルとレバノンの間で立て続けにシャトル外交を展開し、レバノン戦線でこの紛争が全面戦争に拡大するのを阻止しようとしている。

AP