
ワシントン:イスラエルはカタールとエジプトの仲介者を通じて、ガザ地区で拘束されている人質全員を解放する合意の一環として、最長2か月の戦闘停止をハマスに提案したと、米国のニュースサイト「アクシオス」が月曜日に報じた。
この報道では、匿名のイスラエル当局者らの話として、合意は複数の段階で行われ、最初の段階では女性、60歳以上の男性、重篤な病状の人質が解放されることになると伝えられた。
後続の段階では、女性兵士、若い民間人男性、男性兵士の解放と死亡した人質の遺体の引き渡しが含まれる
当局者らは、この合意により、イスラエルに拘束されている、いまだ数知れないパレスチナ人捕虜も解放されることになるが、全員ではないと語った。
この提案には戦争を終わらせるという約束は含まれていないが、イスラエル軍がガザ地区の主要都市での駐留を減らし、住民が徐々に荒廃した北部へ戻ることを許可することが含まれる。
当局者らは、合意の履行には約2か月かかる見通しだと述べた。
米国、エジプトとともに人質解放とガザ地区での戦闘停止に向けた交渉を主導してきたカタールは、火曜日にこの報道に反発した。
カタール外務省のマジド・アル・アンサリ報道官は、交渉は「全力で」継続していると述べたが、交渉の詳細についてはコメントを避け、メディアへのリークは「肝心な部分が抜けているか、まったくの虚偽だ」と述べた。
同報道官はドーハでの記者会見で、「紛争から抜け出す唯一の方法は、交渉が行われ、双方の間で持続可能な停戦が成立することだ」と語った。
イスラエルの提案に関する報道は、ホワイトハウスのブレット・マクガーク中東担当調整官が、新たな人質交換協定の確保を目指してエジプトとカタールで会談を行うために、中東入りすると米メディアが伝えるなかで報じられた。
10月7日のハマスによる残忍な攻撃では、約250人の人質が取られ、イスラエルは132人ほどがガザ地区に残っていると発表している。
イスラエルのデータに基づいたAFPの集計によると、その中には少なくとも28人の死亡した人質が含まれている。
イスラエルの公式統計に基づくAFPの集計によると、10月7日の攻撃ではイスラエル国内で約1,140人が死亡したが、その大半は民間人だった。
これに対抗してイスラエルは容赦ない攻撃を開始し、ハマスが運営するガザ保健省によると、ガザ地区では少なくとも2万5,490人が死亡し、そのほとんどが女性と子どもとなっている。
AFP