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イラク、米国によるイラン支援勢力への攻撃を非難

米空軍提供の画像。2000年代初頭、イラクのサザン・ウォッチ作戦を支援するF-16ファイティング・ファルコンを操縦するCQブラウン・ジュニア中佐。(AP)
米空軍提供の画像。2000年代初頭、イラクのサザン・ウォッチ作戦を支援するF-16ファイティング・ファルコンを操縦するCQブラウン・ジュニア中佐。(AP)
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24 Jan 2024 07:01:56 GMT9
24 Jan 2024 07:01:56 GMT9

バグダッド:米軍は24日未明、イランが支援する武装勢力のイラク国内拠点を空爆したと、ロイド・オースティン米国防長官が発表した。イラクの情報筋によると、この攻撃で2名が死亡したという。

この攻撃は、イラク西部に駐留する米軍が弾道ミサイルとロケットによる攻撃を受けた数日後に行われた。米国防総省は、この攻撃をイランが支援する武装勢力によるものだとして、非難している。

イラクの情報筋によると、米軍の攻撃は、首都バグダッド南方のジュルフ・アル・サクル地区とシリアとの国境のアル・カイム地方において、旧ハシュド・アル・シャアビ準軍事組織系の過激派、「カタイブ・ヒズボラ」を標的にしたものだという。

アル・カイム地方での砲撃で2人が死亡、2人が負傷したと、イラク内務省の当局者と、正規軍に統合されたハシュド・アル・シャアビの元メンバーが語っている。

米国の空爆は、同盟国イスラエルと、イランが支援するパレスチナ・イスラム主義運動ハマスとの間のガザ戦争により、既に緊張が高まっている中で行われた。

オースティン氏は声明の中で、「イラクにおいて、イランに支援されたカタイブ・ヒズボラ民兵グループとイラクの他のイラン系グループが使用する3つの施設」に対して「必要かつ適切な攻撃」を行ったことを確認した。

「これらの精密攻撃は、イランが支援する民兵組織による、イラクとシリアにおける米国および連合軍の要員に対する、一連のエスカレートした攻撃に直接対応するものである」と彼は述べ、ダーイシュに対抗する米国主導の国際連合軍に言及した。

アメリカ中央軍(CENTCOM)は、今回の空爆はカタイブ・ヒズボラの「ロケット、ミサイル、自爆攻撃用ドローン運用に関する能力を持つ司令部、貯蔵施設、訓練施設」を標的にしたと述べた。

米国防総省によれば、イラクとシリアの米軍および同盟軍は、10月中旬以来150回以上の攻撃を受けているという。

これらの攻撃は、ガザ紛争における米国のイスラエル支援に反対するイラン系武装勢力の緩やかな連合体である「イラクのイスラム抵抗運動(IRI)」がその責任を主張している。

米国政府によって「テロリスト」グループに指定され、制裁の対象となっているカタイブ・ヒズボラは、ここ数週間、すでに爆撃の標的になっている。同グループはIRIを公然と支援している。

23日、米軍が駐留するイラクの空軍基地を複数のドローンが攻撃、負傷者と損害をもたらしたと米軍当局者は述べた。

西部のアンバル州にあるアイン・アサド基地に向かって「複数の攻撃用ドローンが発射された」と、米軍当局者は対象が繊細であるため匿名を条件にAFPに語った。

「最新の報告には負傷者とインフラの損害が含まれている」と同当局者は述べ、詳細な情報はまだ得ていないと付け加えた。

一方、イラクの安全保障当局者は、基地を攻撃しようとしたドローンが撃墜されたと述べた。

IRIは声明で、23日の、基地に対するドローンを使用した2回の攻撃の責任を主張し、ガザ地区のパレスチナ人を支援するための行為だと述べた。

同基地は20日、少なくとも12発のミサイルの標的にされている。

米国のジョン・ファイナー国家安全保障担当補佐官は21日、この攻撃は「非常に深刻なもの」であり、「実際の脅威をもたらす弾道ミサイル」が使用されたと述べた。

米国はこの攻撃への報復として、イランが支援するグループへの攻撃を複数行っている。

イラクのムハンマド・シア・アル・スダニ首相は現在、国際連合軍に対し国内からの撤退を求めており、国の安全を確保するためにはこうした軍の駐留を終わらせなければならないと述べている。

イラクにはおよそ2500人、そしてシリアには900人ほどの米軍が駐留している。

ガザで戦争が始まって以来、中東ではイランに支援されたハマスの同盟組織が関与する暴力が急増している。

AFP

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