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ハマスがガザ停戦案を検討、主要条項の排除を示唆

2024年2月2日、ガザ地区南部のハーン・ユニスからさらに南へ避難するパレスチナ人。防寒のため新型コロナウイルス感染症によるパンデミック時の防護服を着用している人もいる。(AFP)
2024年2月2日、ガザ地区南部のハーン・ユニスからさらに南へ避難するパレスチナ人。防寒のため新型コロナウイルス感染症によるパンデミック時の防護服を着用している人もいる。(AFP)
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03 Feb 2024 02:02:51 GMT9
03 Feb 2024 02:02:51 GMT9
  • ベイルートのハマス高官は、ハマスが永続的な停戦という当初の要求に引き続きコミットしていると述べた。
  • イスラエルの指導者たちは、ハマスが壊滅するまで戦闘を続けると述べている。

ベイルート:ハマス幹部は2日、ガザでの戦闘の長期休止とイスラエル人人質とパレスチナ人捕虜の交換を含む停戦合意案を検討していると述べた。しかし、同時にその複数の主要条項の排除を示唆している。

ベイルートのハマス高官、オサマ・ハムダン氏は、同組織は永続的な停戦という当初の要求に引き続きコミットしていると述べた。ハムダン氏はまた、イスラエルとの紛争に関連した行為で拘束されている、終身刑を含む数千人のパレスチナ人囚人の釈放を求めていると述べた。彼は、パレスチナ蜂起の著名な指導者で、統一の象徴と見なされている人物、マルワン・バルグーティ氏を含む2人の名前を挙げた。

囚人に関するハムダン氏のコメントは、同組織が公式に提起した要求の中で最も詳細なものだった。

大規模な囚人の釈放とガザでの戦闘終結を主張するハムダン氏は、エジプト、イスラエル、カタール、米国の当局者が今週打ち出した多段階の提案と対立している。この提案には、永続的な停戦は含まれていない。

「この提案が抵抗運動によって受け入れられることはないだろう」と、ハムダン氏は2日、レバノンのLBC TVに語った。これは提案された、期間を設けた「戦闘の一時停止」を指している。

イスラエルの指導者たちは、人質の解放を伴う長期の一時停止に同意しながらも、ハマスが壊滅するまで戦闘を続けると述べている。

ハマスと他の武装勢力は、戦争の引き金となった10月7日のイスラエル南部への攻撃で、約250人の人質を拉致した。11月の1週間の停戦期間中に、240人のパレスチナ人捕虜と引き換えに100人以上が解放された後も、彼らは数十人の捕虜を引き続き拘束している。

イスラエルの攻撃が始まって以来、ハマスが支配する同地域の保健省によれば、2万7000人以上のパレスチナ人が死亡し、6万6000人が負傷したという。また、紛争によって、この沿岸の小さな飛び地は広大な範囲が破壊し尽くされ、人口の85%が避難を強いられ、住民の4分の1が飢餓に追い込まれている。

ハムダン氏はまた、ハマスは同過激派に属する囚人だけでなく、すべての派閥に関連するパレスチナ人囚人の解放を望んでいると述べた。バルグーティ氏に加えて、彼は小規模なPLO派閥、「パレスチナ解放人民戦線(PFLP)」の指導者アフマド・サーダト氏の名前を挙げた。

囚人の解放は「ハマスだけのためではない、国家的な大義である」と彼は言った。

バルグーティ氏、およびサーダト氏は、一世代前、イスラエルの占領に対する第二次インティファーダ(パレスチナ蜂起)の際に、致命的な攻撃に関与したとして有罪判決を受けた。

ハムダン氏はまた、別の対立点を示唆するように、イスラエルがガザ側の境界沿いに緩衝地帯を設けようとしていると述べた。イスラエルはそのような計画を公式に認めていないが、衛星写真には、イスラエルとガザの境界線に沿った幅1キロの道沿いで新たな取り壊し作業が行われている様子が写っている。

戦争が4カ月を迎えようとしている中、南部のハーン・ユーニスでは戦闘が続いている。イスラエル軍は2日に、ここ数週間にわたり、地上攻撃の重要な標的であるこの都市における作戦行動は、戦闘員、武器、インフラに焦点を当てていると述べた。

ハーン・ユーニスおよび周辺地域の数万人の住民は、エジプトとの国境にあるラファの町に向けて南に逃れている。国連は2日、ラファが「絶望の圧力鍋」になりつつあると述べた。

「私たちは、次に起きることを恐れている」と、国連人道問題調整事務所(OCHA)のイェンス・ラーケ報道官は語った。「毎週のように、今こそが最悪の状態だと思っている。しかし、気がつけば状況はさらに悪化しているのだ」

ハムダン氏の発言は、ハマスの他の関係者からの声明を再確認したものであり、その中には組織の最高政治指導者イスマイル・ハニエ氏の発言も含まれる。ハニエ氏は30日、組織は合意条件を検討しているが、ガザからのイスラエル軍の「完全な撤退」と長期的な休戦に向けた措置を引き続き求めていると述べた。

別のハマス関係者は2日に、同組織は提案に対し「非常に近いうちに」回答し、いくつかの不特定の要素の変更を求めるだろうと述べた。彼は、組織が何を求めているのか、何人の捕虜と引き換えに何人の人質を解放するのかについて詳細を述べることを拒否した。

テーブルの上にある段階的な提案は、米国、イスラエル、カタール、エジプトの当局者によって起草された。カタールとエジプトはイスラエルとハマスの仲介役を務めている。

2日、エジプト当局者は、この提案について説明し、ハマスが前向きなシグナルを送っていると述べた。エジプト当局者、およびハマスの関係者は、間接的な話し合いがまだ進行中であるため匿名を条件に話した。

エジプト政府関係者によると、提案には6週間から8週間の初期の停戦が含まれており、その間にイスラエルは収監中の数百人のパレスチナ人を開放、それと引き換えにハマスは高齢の人質や女性、子供を解放するという。

その段階を通して、停戦を延長し、より多くの囚人と人質を解放するための交渉が続けられる。イスラエルは、ガザに入る援助トラックの数を現在の数十台から1日最大300台まで増やすことを許可し、避難民であるガザ住民が徐々に北部の自宅に戻れるようにする、と提案されている。

AP

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