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国連、シリア被災者のために約4億ドルを要請

シリアのアレッポ県、反政府派が支配するアタリブ村で、先週発生した地震で倒壊した建物の前で綿菓子を売りながら笑顔を見せるシリア人の子供。2023年2月14日(AFP)
シリアのアレッポ県、反政府派が支配するアタリブ村で、先週発生した地震で倒壊した建物の前で綿菓子を売りながら笑顔を見せるシリア人の子供。2023年2月14日(AFP)
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15 Feb 2023 05:02:20 GMT9
15 Feb 2023 05:02:20 GMT9
  • グテーレス氏は12年にわたる内戦で荒廃したシリア国内で救援隊員が自由に活動できるよう要請した
  • 国連はすでに、国連中央緊急対応基金を通じて5,000万ドルを拠出している

国際連合: 2月14日、国連は地震で被災したシリアの人々を支援するために3億9,700万ドルの拠出を要請した。この地震では数万人が犠牲となり、困窮した数百万人が援助物資を必要としている。

国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、ニューヨークの国連本部で資金要請の発表を行い、この資金は約500万人のシリア人にとって3か月間分の「命を救う援助」となると述べた。

また、国連はトルコの被災者についても類似の援助要請を行う「最終段階」にあるという。

「破滅的な地震の発生から1週間が経ち、この地域で数百万人が住む場所を失い、凍るような寒さの中で生き延びようと苦闘しています。状況を改善すべく、国連はあらゆる手段を取っていますが、まだ多くのものが必要なのです」とグテーレス氏は訴えた。

事務総長は国連加盟国に対し、「ただちにこの取り組みへの十全な資金提供を行い、この大災害で生活が破壊的影響を受けた数百万人の子供、女性、男性たちを救う」よう呼びかけた。

グテーレス氏はさらに、12年にわたる内戦で荒廃したシリア国内で救援隊員が自由に活動できるよう要請した。

シリア北西部に入っている活動家たちと緊急援助隊は、反政府軍の支配地域での国連の地震対応の遅れに非難の声を上げている。対照的に、シリア政府が管理する空港には、飛行機に積まれた援助物資が続々と入ってきているという。

地震発生前は、シリア北西部の反政府派が支配する地域に住む400万人以上のための重要な人道援助物資のほとんどすべてが、たった1つの検問所を通って届けられていた。

グテーレス事務総長は13日、シリアのバッシャール・アル・アサド大統領が援助物資を送るためにさらに2か所のトルコからシリア北西部に入る国境検問所を開くことに同意したと発表した。

「この巨大自然災害が人々に与える苦しみを、交通、資金、物資面での人為的障害によって悪化させることがあってはなりません」と事務総長は述べた。

「すべての側から、すべての方向へ、あらゆる経路を通って援助物資が届けられなければなりません。一切の妨害なしにです」

国連はすでに、国連中央緊急対応基金を通じて5,000万ドルを拠出している。

AFP

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