
アラブニュース
ジッダ:テロリズムは地域、国、民族と関連付けられるべきではない、とサウジアラビアのアブダラー・アル・ムアリーニ国連永久大使がイスラム協力機構(OIC)加盟諸国の大使による会議の場で述べた。
アル・ムアリーニ氏は、OIC諸国のためにテロリズム対策を講じるイスラム団体の議長として発言し、例えば「イスラム国」のように、テロリズムを地域と関連づけるような言葉を使用することは避けるべきだと述べた。
さらに彼は、テロリストグループとあらゆる宗教・教派は明確に区別されるべきであり、過激主義やテロリズムはその本拠地にかかわらず徹底して非難されるべきものであると続けた。
この会議は3月10日(月)、ニューヨークの国連本部にてアラブ首長国連邦を議長として行われた。
アル・ムアリーニ氏はサウジアラビアによる諮問を受けて、イスラム協力機構(OIC)諸国によって合意されている諸問題に議論を絞った。
アル・ムアリーニ氏の発言の概要としては、テロリズム対策におけるOIC 加盟国の主な役割、対テロリズム戦略の包括的な実施の要請、国連憲章に則った統治権と平等に対する全面的な尊重の重要性が挙げられる。
アル・ムアリーニ氏は、イスラム教徒を標的とするすべてのテロリストグループを含めるため、ダーイシュ(Daesh)及びアルカイーダに関する国連安全保障理事会の制裁範囲を広げるよう要請した。
彼はまた、テロリストによる攻撃から重要なインフラストラクチャーを保護するための包括的な戦略を展開していくよう、各国に求めた。