
ベイルート:ヒズボラの地元関係者が12日、レバノン南部でのイスラエル軍による車両への空爆で重傷を負ったと、レバノンの治安筋がAFP通信に語った。
イスラエル軍と、ハマスと同盟を結ぶレバノンのヒズボラは、10月7日にイスラエルとガザ地区のパレスチナ人武装組織との間で戦争が勃発して以来、ほぼ毎日交戦を繰り広げている。
情報筋によれば、イスラエルの攻撃は「ビント・ジュベイル(Bint Jbeil)の街のヒズボラの地元関係者を標的」にしたもので、その関係者は 「重傷を負った 」という。
一方、レバノンの公式国営通信(NNA)は、イスラエルとの南部国境に近いビント・ジュベイルで、「敵の無人機が病院の近くにいた車両を標的にした」と伝えた。
AFP通信の記者が現地で目撃したところでは、標的となった車は屋根を突き破られ、大破していた。
イスラエルはここ数日、一連の攻撃を開始し、レバノン南部でレバノンとパレスチナの武装組織関係者が負傷している。
10日、ハマス幹部のBassel Saleh氏は、レバノン国境の町フラでのイスラエルによる車両への攻撃から生き延びたと治安筋が発表し、この攻撃で他の2人が死亡したと付け加えた。
8日には、イスラエル軍の無人機による攻撃で、南部の都市ナバティーエのヒズボラ司令官が重傷を負い、その後、ヒズボラはイスラエル北部にロケット弾を一斉射撃した。
AFP通信とNNAの記者によれば、イスラエルは12日、レバノン南部の多くの村を標的とした。
AFP通信の集計によると、イスラエルとハマスの戦争が始まって以来、国境を越えた攻撃により、レバノンでは少なくとも231人が殺害された。そのほとんどはヒズボラの戦闘員であるが、30人の民間人も含まれている。
イスラエル軍によると、イスラエル側では兵士9人と民間人6人が死亡している。
AFP通信