• 「我々は、ガザでの流血に終止符を打つために、同胞であるエジプトと今後も協力・連帯していく」とエルドアン大統領が語った

イスタンブール：トルコのタイイップ・エルドアン大統領は14日、2012年以来初めてエジプトを訪問し、ガザ再建のためにエジプトと協力する準備ができていると述べた。

エルドアン大統領とエジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領は14日、二国間協議の後、カイロで共同記者会見を開き、この地域の大国である両国間の関係再構築に向けて大きな一歩を踏み出した。

エルドアン大統領は、ガザでの人道的悲劇が会談の最重要議題となったと述べた。大統領は「我々は、ガザでの流血に終止符を打つために、同胞であるエジプトと今後も協力・連帯していく」と語り、トルコは地域の平和と安定を確立するために、あらゆるレベルでエジプトとの協議を重ねていく決意であると付け加えた。

また、エルドアン大統領はエジプトとの貿易を短期的に150億ドルまで拡大することを約束し、両国はエネルギーと防衛分野における協力について検討していると付け加えた。

エルシーシ大統領は、「両国間の貿易・投資関係が着実な成長を遂げた一方で、この10年間、両国民は継続して連絡を取り合ってきたことを私は強調したい」と述べた。

トルコとエジプトとの関係は、2013年に当時エジプトの陸軍総長であったエル・シーシ氏が同胞団のムハンマド・ムルシ氏を失脚させたことで決裂した。ムルシ氏はトルコの盟友であり、前年に民主的に選出されたエジプト初の大統領となった。

昨年、両国は互いに大使を任命した。今月、トルコはエジプトに武装無人機を提供すると述べた。

エル・シーシ大統領は、カイロに飛行機で到着したエルドアン大統領とその夫人を出迎え、ファンファーレが鳴り響く中、レッドカーペットを歩きながら会話を交わし、その様子はテレビで生中継された。

エジプト、イスラエル、カタール、米国は13日、ガザ停戦の合意を模索すべく協議を行ったが、結論の出ないままに終わった。エジプトは、荒廃したパレスチナ領であるガザ地区から国境を越えて難民がエジプトに流れ込むことは容認しないと明言している。

ロイター