
ダマスカス:シリアの国営テレビが伝えたところによると、イスラエルは水曜の朝、シリアの首都近郊を攻撃し、2人が死亡したほか、物的損害が生じた。イスラエルはこの攻撃についてコメントしていない。
シリア国営テレビは、数発のミサイルが西部のKfar Sousseh地区を直撃したと報じたが、詳細や死亡者が誰であるかは明らかにしなかった。親政府系のシャムFMラジオ局は、イラン人学校近くの建物が攻撃されたと伝えた。
英国を拠点とする反体制派の戦争監視団体「シリア人権監視団」を率いるラミ・アブドルラフマン氏は、死亡した2人はアパートの一室にいたと語ったが、身元についての手がかりは得られなかった。
同氏は、今回の攻撃は、先月ベイルートで起きたパレスチナのハマス武装組織幹部Saleh Arouri 氏の殺害に類似していると付け加えた。
攻撃により10階建てのビルの4階が破壊され、近隣のビルの窓ガラスは粉々になり、周辺に駐車していた数十台の車にも損傷があった。近くのアル・バワダー私立学校の誰も乗っていなかったバスも損傷を受け、子供たちを連れ出すために学校に駆けつける人々の姿が見られた。
イスラエルはここ数年、戦争で荒廃したシリアの政府支配地域内の目標に対して数百回の攻撃を行っている。
イスラエルがシリアでの行動を認めることはほとんどないが、シリアのアサド大統領の軍を支援するために数千人の戦闘員を派遣しているレバノンのヒズボラなど、イランと同盟関係にある武装組織の拠点を標的にしていると述べている。
先月、シリアの首都西部のマゼー地区をイスラエルが攻撃した際、イランの準軍事組織である革命防衛隊が使用していた建物が破壊され、少なくとも5人のイラン人が死亡した。
12月、イスラエルはダマスカス郊外を空爆し、シリアにおける革命防衛隊の長年の顧問であったイランのサイエド・ラジ・ムサビ司令官を殺害した。また、イスラエルは過去数年間にわたって、シリア国内のパレスチナ人やレバノン人の工作員も標的にしてきた。
AP