
ベイルート:イスラエルはシリアのレバノン国境付近でヒズボラが使用していた車を攻撃し、29日にはダマスカス近郊も攻撃したと戦争監視団体が発表した。この数時間前にも、シリアの首都近郊で同様の攻撃が行われた。
シリア人権監視団のラミ・アブドル・ラーマン代表は、「イスラエルの無人機が、シリアとレバノンの国境のそばのホムスの田園地帯で、ヒズボラが所有する車を狙った」と述べた。
同時に、「イスラエル軍がダマスカス南西部を攻撃した後、激しい爆発音が響いた」と、イギリスを拠点とし、シリア国内に情報網を持つ同監視団が発表した。
AFPのダマスカス特派員は、遠くから爆発音が聞こえたと語った。
28日の夕方、イスラエルはダマスカス近郊を攻撃し、シリアの親ヒズボラ戦闘員2人を殺害した、と同監視団は伝えていた。
同監視団によると、先週、シリアのレバノン国境付近で、イスラエルがトラックを攻撃し、ヒズボラのメンバー2人が死亡した。
ヒズボラをはじめとするイランの支援を受けた組織は、内戦勃発後、シリアのバッシャール・アル・アサド大統領軍とともに戦ってきた。
2011年にシリアで戦争が始まって以来、イスラエルは北の隣国であるシリアに対して何百回もの空爆を行い、主にレバノンのヒズボラやシリア軍などの親イラン勢力を標的にしてきた。
しかし、イスラエルとパレスチナの武装組織ハマスとの間の約5ヶ月に及ぶ戦争中、空爆の回数が増えている。
イスラエルは個々の攻撃についてコメントすることはほとんどないが、イランがシリアでプレゼンスを拡大することは許さないと繰り返し述べている。
シリア戦争が、2011年3月に反政府デモに対するシリア政府の残忍な弾圧によって勃発して以来、50万人以上が殺害され、数百万人が避難を余儀なくされている。
AFP