
イラン(テヘラン): イランの司法当局は、昨年イラン中部の国防省の敷地を標的としたドローン攻撃について、”テロリスト “を処刑したと、国営メディアが日曜日に報じた。
国営テレビによると、この人物は「イスラエルのスパイ機関であるモサドの諜報部員の指導の下、イスファハーンにある国防省の工房群の爆発を計画した」という。
処刑の日付と被告人の身元はすぐには明らかにされなかった。
イランはイスファハン地域にウラン転換工場を含むいくつかの核研究施設を持つことが知られている。制裁を受けているイランの核開発プログラムは、破壊工作、科学者の暗殺、サイバー攻撃の標的となっている。
テヘランは、イスラエルが自国内でいくつかの秘密行動を行っていると非難している。
イラン情報省は2023年2月、ナタンズ核濃縮施設があるイスファハンの防衛省敷地へのドローン攻撃に関与した「主な関係者」を逮捕したと発表した。
その前月、同州の国防省施設に対する攻撃で、対空システムがドローンを破壊し、他の2機が爆発したと、当時当局者が発表した。
国防省によれば、夜間の攻撃で死傷者はなく、被害も軽微だったという。
国防省は施設での活動について詳しく説明しなかったが、IRNAは、攻撃は “弾薬製造工場 “を標的にしたと述べた。
イランは宿敵イスラエルと長年にわたって影の戦争を続けている。
昨年8月、イランは弾道ミサイル産業を「妨害」するモサド主導の「非常に複雑な」プロジェクトを阻止したと主張した。
イランは1月、少数民族クルド人4人をイスラエルのスパイ容疑で絞首刑にした。彼らはイスファハンにあるイランの防衛施設を破壊する計画でイスラエルと協力した罪で有罪判決を受けた。
2021年4月、テヘランはナタンツの施設で60%濃縮ウランの生産を開始したと発表した。
昨年10月以来、イスラエルはハマス過激派に対するガザ地区での戦争で緊張を高めている。イランはこの戦争でハマスを支援しているが、その攻撃や、レバノンからイエメンまでの国々で同盟武装集団が起こした軍事行動への直接的な関与は否定している。
AFP