
パレスチナ自治区ガザ地区: イスラエル軍は月曜日、ガザ最大のアル・シファ病院周辺の作戦を開始した。目撃者の証言によれば、同病院のある荒廃した地区を空爆したとのこと。
イスラエル軍兵士は「現在、シファ病院周辺で正確な作戦を実施している」と軍の声明は述べている。
「この作戦は、ハマスの上級テロリストが病院を使用していることを示す情報に基づいている」。
ガザ市の目撃者によれば、戦車が病院を取り囲むのを見たという。
イスラエル軍は11月にもアル・シファで作戦を実施し、国際的な反発を呼んだ。
ガザでハマスが運営する保健省によれば、戦争によって避難した何万人ものパレスチナ人が、この複合施設に避難場所を求めている。
イスラエルは、ハマスが病院やその他の医療センターから軍事作戦を実行していると繰り返し非難しているが、過激派組織はこれを否定している。
ガザのハマス政府メディアオフィスは、この作戦を非難し、「戦車、ドローン、武器でアル・シファ医療施設を襲撃し、内部で銃撃を行ったことは戦争犯罪である」と述べた。
イスラエル軍は開戦以来、ガザ地区周辺の医療施設に対して何度も作戦を実施している。
AFP通信の公式集計によると、戦争は、ハマスが10月7日にガザから前例のない攻撃を開始し、イスラエル国内で約1160人の死者(ほとんどが民間人)を出したことから始まった。
パレスチナ武装勢力は10月7日の攻撃で約250人のイスラエル人と外国人の人質を拘束したが、11月の1週間の停戦中に数十人が解放された。
イスラエルは、兵士8人と民間人25人の計33人を含む約130人がガザで死亡したと推定している。
ハマス殲滅を誓うイスラエルは、容赦ない砲撃と地上攻撃を行ない、パレスチナ自治区の保健省によれば、少なくとも31,645人が死亡した。
イスラエル軍によると、部隊は「慎重に行動することの重要性と、患者や民間人、医療スタッフ、医療機器への危害を避けるための措置について指導された」という。
声明はまた、”病院に残っている患者との対話を促進する “ために、アラビア語を話す者が配備されたとも述べている。
さらに、”患者や医療スタッフに避難の義務はない “と付け加えた。
11月15日のアル・シファでの作戦の後、イスラエル軍は、ハマスは否定しているが、武器やその他の軍事装備が隠されているのを発見したと発表した。
また、地下に55メートルのトンネルを発見し、人質がそこに拘束されていたことを証明する映像を共有したと主張したが、これもハマス側は否定している。
国連によると、戦争が始まって以来、ガザ地区の155の医療施設が被害を受けたという。
AFP