
アンマン:イスラエルに対する大規模な抗議行動の5日目、数千人のヨルダン人がイスラエル大使館近くに集結し、ヨルダンと西側隣国との不人気な和平条約の終結を訴えた。
アンマンの裕福な地区に集まった抗議者たちはパレスチナの旗を持ち、こう唱えた: 「彼らはハマスがテロリストだと言った。ヨルダン全土がハマスだ」
「ヨルダンの土地にシオニスト大使館はいらない」とも叫び、大使館を閉鎖し、イスラエルとの関係を正常化した1994年の和平条約を終わらせるよう当局に要求した。
プラカードは「アンマンとガザは運命共同体」と宣言し、他のポスターはハマスの覆面軍事スポークスマンのアブ・オバイダ氏を描いていた。
抗議者たちが5日連続で集まっているイスラエル大使館は、パレスチナ人とイスラエルとの間で暴力がエスカレートする際の火種となってきた。
デモ参加者の数を抑えるために厳重な警備が敷かれ、集会は平和的に行われた。デモ隊が大使館を襲撃するのを防ぐために機動隊が催涙ガスを発射し、デモ隊を警棒で殴打した今週初めとは違っていた。
しかし、数百人のデモ参加者は、警察の解散命令を無視して路上に座り込み、金曜日の早朝まで居座ると述べた。
ヨルダン当局は、数ヶ月にわたる取締りでデモ参加者の逮捕と嫌がらせを強化しており、表現の自由を制限しているとして国際人権団体アムネスティ・インターナショナルとヒューマン・ライツ・ウォッチから非難されている。
イスラエルによるハマスへの執拗なガザ空爆作戦は、ガザ当局によれば数万人の市民を殺害し、人口密度の高い飛び地の多くの部分を平らにしてしまった。
イスラエルの集計によれば、ハマスの戦闘員が10月7日にイスラエル南部に侵入し、1,200人を殺害、253人の人質を捕らえた。
ヨルダンの当局は、平和的な抗議行動は許されているが、イスラエルに対する怒りを利用して大混乱を引き起こそうとしたり、イスラエル占領下のヨルダン川西岸地区やイスラエルとの国境地帯に到達しようとする試みは容認しないと述べている。
ヨルダンのイスラエルとの平和条約は、パレスチナ同胞の権利を裏切るものとして国交正常化を見なす多くの市民の間で広く不評を買っている。
ロイター