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パレスチナ再び国連正式加盟を求めるも、米国が阻止するのは確実

ニューヨークの国連本部で開かれた国連安全保障理事会で発言するパレスチナ国連常駐監視団のリヤド・マンスール大使(AFP=時事通信)
ニューヨークの国連本部で開かれた国連安全保障理事会で発言するパレスチナ国連常駐監視団のリヤド・マンスール大使(AFP=時事通信)
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03 Apr 2024 06:04:35 GMT9
03 Apr 2024 06:04:35 GMT9
  • パレスチナのマンスール国連大使はここ数カ月、ハマスによる10月7日の攻撃を受けてイスラエルがガザ地区で軍事攻勢をかけるなか、国連加盟がパレスチナ人にとって優先事項であると繰り返し述べてきた。

国連:国連への正式加盟を求めるパレスチナ人の支持者たちは火曜日、国連安全保障理事会に対し、2011年に提出された加盟申請を復活させるよう要請した。しかし、米国がこれを阻止することはほぼ確実である。

理事会議長に宛てた支持者たちの書簡には、パレスチナを国家として承認している140カ国の名前が含まれており、これには22カ国からなる国連のアラブグループ、57カ国からなるイスラム協力機構、120にものぼる非同盟運動メンバーも含まれている。

10月7日に始まったイスラエルとハマスの戦争が6ヶ月目に突入し、未解決のまま数十年が経過したパレスチナとイスラエルの紛争が、何年も後回しになっていたにもかかわらず、スポットライトを浴びている。

パレスチナのマフムード・アッバース大統領は2011年9月23日、国連総会で世界の指導者たちに演説する前に、パレスチナ自治政府が194番目の国連加盟国になるための申請書を当時の潘基文事務総長に手渡した。

この加盟申請は、安全保障理事会の15理事国のうち9理事国の支持を得られず、失敗に終わった。仮に支持を得られたとしても、イスラエルの強力な同盟国であるアメリカは、パレスチナの加盟を承認する理事会決議には拒否権を発動すると示唆していた。

米国は繰り返し、イスラエルとパレスチナ間の和平合意があってこそ、国連への完全加盟が可能、と主張してきた。

「我々の立場は変わっていない」とロバート・ウッド米副大使は火曜日、数人の記者団に述べ、パレスチナの国連加盟問題は、パレスチナとイスラエルの和平合意に関する二国間協議で決定されるべき、最終的な問題の一つであると繰り返した。

パレスチナの最初の国連正式加盟申請が却下された後、彼らは拒否権のない193カ国のメンバーで構成される総会に赴き、2012年11月、3分の2以上の賛成多数でその地位を国連のオブザーバー機構から非加盟のオブザーバー国に引き上げることに成功した。

この変更により、パレスチナ自治区は国際刑事裁判所を含む国連その他の国際機関に加盟する道が開かれた。

現安保理議長を務めるマルタのヴァネッサ・フレージャー国連大使は月曜、記者団に対し、15カ国すべてが参加する理事会の新規加盟国常任委員会が非公開で開かれ、加盟申請を検討する見通しであることを明らかにした。

委員会はその後、総会に加盟を推薦するかどうかを決定する。

火曜日に発表されたウッド副大使のコメントでは、アメリカの立場は変わらないとしており、パレスチナの国連加盟は再び絶望的となりそうだ。

マルタは4月18日の月例安保理に閣僚を招待し、ガザで続くイスラエルとハマスの戦争と、イスラム教の聖なるラマダン(4月9日まで)期間中の停戦を求める理事会の呼びかけが、両当事者によって拒否されたが、交渉の中心舞台となることが期待されている。

しかし、パレスチナの国連への正式加盟が問題提起されることは確実である。

AP

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