
国連:ハマスに対するイスラエルのガザ戦争は、「人道に対する裏切り」へとエスカレートしていると、国連の人道問題担当調整官は土曜に述べた。
退任するマーティン・グリフィス人道問題兼緊急援助調整官は、開戦から6カ月を迎えるのを前に声明を発表し、国際社会に対し「人道に対する裏切りを清算する決意」を求めた。
「日ごとに、この戦争での民間人の犠牲者が増えている」と、健康上の理由で6月いっぱいで退任するグリフィス調整官は述べた。
「この戦争が続く限り、未来の紛争の種をまきつづけることになる」
戦争は10月7日、ハマス過激派による前代未聞の攻撃で始まり、イスラエル南部で1,170人が死亡した。
パレスチナの武装勢力はまた、約250人のイスラエル人と外国人の人質を拉致、そのうち約130人は未だガザに残っている。
ハマスの支配下にあるガザの保健省によれば、イスラエルはハマスの壊滅を誓い、空、陸、海から執拗な空爆を行い、少なくとも33,137人が死亡した。
同調整官は、「安全な場所がどこにもないガザで、更に人道問題の悪化が起こる不条理な見通し」を嘆いた。
すでに脆弱な援助活動は、砲撃、治安の悪化、輸送路の封鎖によって損なわれ続けている。
「今日、私の心は、死傷者や人質の家族、そして愛する人の窮状を知ることができないという苦悩に直面している人々に向けられると」と声明で述べた。
AFP