
エルサレム:イスラエルはエジプトでのガザ戦争停戦協議で、パレスチナ人の北部への帰還に関する譲歩に合意したが、イスラム主義組織ハマスが停戦合意に対して積極的でないとの見方を示した。
協議に詳しい2人の当局者によれば、停戦に関するアメリカの提案では、イスラエルはセキュリティチェックは行わなわず、15万人のパレスチナ人のガザ北部への帰還を許可するとした。
その見返りとして、ハマスには女性、高齢者、病人の人質リストを提出することが要求されるという。
イスラエル側はコメントを避けた。ハマス側は火曜、エジプトとカタールの仲介者が出した直近の提案は要求を満たしていないが、再検討すると述べた。
ハマスがまだ停戦合意に対して積極的でない、と2人のイスラエル高官は語った。
戦争が始まって7ヶ月目、ハマスが要求しているのは、攻撃停止、ガザからの撤退、そして避難民であるパレスチナ人の帰還許可である。
イスラエルの当面の目的は、10月7日の国境を越えた暴挙でハマスが拉致した人質の解放を確保することだ。
イスラエルは、ハマスがガザを統治することも、イスラエルを軍事的に脅かすこともなくなるまで、戦争を終わらせることはないだろうというのだ。
ガザ保健省によると、イスラエルの攻撃が始まって以来、33,000人以上のパレスチナ人が死亡し、230万人の人口のほとんどが避難し、ガザの大半が廃墟と化した。
イスラエルは、数ヶ月にわたる戦闘の末、今週ガザ南部から地上部隊の大半を撤退させたが、ガザ住民の半数以上が避難している、エジプトとのガザ南部国境の、ラファへの侵攻をまだ計画しているという。
ネタニヤフ首相は、イスラエル軍がラファに残るハマスを追撃する前に、民間人をラファから避難させると述べているが、この公約は国際的な警戒心を静めるにはほとんど役立っていない。
戦争は、ハマスがイスラエル南部を攻撃したときに始まり、1,200人が死亡、253人が人質に取られた。イスラエルによれば、約130人が未だガザで拉致されているという。
ロイター