
ロンドン:国連安全保障理事会は、ガザにおける人道援助活動家の死について「透明性のある」説明責任を果たすべきだとし、「紛争による人的被害、壊滅的な人道状況、ガザに差し迫った飢饉の脅威に対する深い懸念」を表明した。
国連安保理は声明で、「ワールド・セントラル・キッチン」の職員7人が死亡したイスラエルの空爆に深刻な懸念を表明した。これで、イスラエルによるガザ侵攻作戦が始まって以来、ガザで殺害された人道援助活動家は少なくとも224人となった。
さらに、4月1日の空爆に関するイスラエルの調査は「完全で、透明性があり、包括的」である必要があるとし、すべての調査結果を公表するよう求めた。また、国際法の下でガザの人道支援要員や施設、その活動の保護を尊重するよう要求した。
国連安保理はまた、ガザで活動するすべての人道支援者、医療従事者、国連職員の「卓越した立派な努力」を称賛するとともに、現地の状況は「極めて困難で危険」であり、「とてつもない勇気」が必要だと続けた。
また、イスラエルがガザへのエレズ検問所の開放を決定し、アシュドッド港経由での援助物資の輸送を許可したことに触れ、ガザへの「人道援助物資輸送の障壁」をすべて取り除くよう求めた。
しかし、さらに多くのことを行う必要があるとし、「決議2720号(2023年)をふまえ、ガザ地区全域のパレスチナ市民に対し、大規模で安全かつ妨げのない人道支援を、即時かつ完全に輸送することを許可し、促進し、可能にする必要があると主張します」と述べた。
国連安保理は、すべての当事者が国際法を遵守し「永続的かつ持続可能な停戦と、すべての人質の即時かつ無条件の解放」を改めて求め「(ガザ担当の)上級人道復興調整官と、ガザ市民の人道支援のために働いているUNRWAを含むすべての国連職員と機関の人命救助努力」に対する支援を再確認した。
国連安保理は、「市民に対するすべての暴力と敵対行為、そしてすべてのテロ行為」を非難した。