• エルドアン大統領はバグダッドでムハンマド・シア・アル・スダニ首相、アブデル・ラティフ・ラシード大統領と会談する予定である。
• イスラエルとハマスによるガザ地区での戦争やイスラエルとイランの攻撃により、地域の緊張が高まっている中での訪問となる。

バグダッド： トルコのレジェップ・エルドアン大統領は月曜日、隣国イラクを数年ぶりに公式訪問する予定であり、水、石油、地域の安全保障問題が主要議題となる見通しだ。

エルドアン大統領はバグダッドでイラクのムハンマド・シア・アル・スダニ首相、アブデル・ラティフ・ラシード大統領と会談した後、イラク北部のクルディスタン自治区の首都エルビルの政府高官を訪問する予定だ。

「イラクとトルコは歴史を共有しており、類似点、利益、機会がある一方で、問題も抱えている」と、スダニ氏は先日のワシントン訪問の傍ら、大西洋評議会でのイベントで語った。

「水と安全保障が議題のトップになるだろう」と、2011年に最後にイラクを訪問したエルドアン大統領との会談について語った。

今回の訪問は、イスラエルとハマスによるガザ地区での戦争やイスラエルとイランの攻撃によって、地域の緊張が高まっているときに行われる。

スダニ外務顧問のファラハド・アラルディン氏はAFPに対し、エルドアンがイラク政府高官と話し合う主な議題は「投資、貿易…両国間の協力の安全保障面、水管理、水資源」だと語った。

アラアルディン氏は、今回の訪問中にいくつかの覚書への署名を期待している。

水資源の共有は大きな争点であり、バグダッドは、トルコが共有するチグリス川とユーフラテス川に設置した上流のダムがイラクの水不足を悪化させていることを強く批判している。

エルドアン氏は、イラク側からの「要請」を受け、水問題は今回の訪問の「最も重要なポイントのひとつ」になるだろうと述べた。

「それを解決するために我々は努力する」という。

イラクの石油輸出はもうひとつの緊張の種であり、主要なパイプラインは法的紛争や技術的な問題で1年以上停止している。

この輸出は、バグダッドの中央政府の承認や監督なしに、トルコのセイハン港を通じて、クルディスタン自治区が独自に行っていた。

同地域で活動する国際石油会社を代表するクルディスタン石油産業協会の試算によれば、販売停止はイラクにとって140億ドル以上の収入減に相当する。

イラク外務省が発表した声明によると、駐トルコイラク大使のマジド・アル・ラジマウィ氏は、「水とエネルギー問題、そしてトルコ経由のイラク石油輸出再開のプロセスにおける進展」を期待している。

同大使はまた、安全保障、経済、開発に関する「戦略的枠組み合意」の調印も期待している。

また、両隣国間の経済的結びつきを強化することが期待される、「開発ルート」として知られる170億ドルの道路・鉄道プロジェクトも議題に挙がっている。

イラクを縦断する1200キロ（745マイル）に及ぶこのプロジェクトは、2030年までに北部のトルコとの国境と南部の湾岸を結ぶことを目指している。

2024年第1四半期、イラクはトルコにとって第5位の製品輸入国であり、食品、化学薬品、金属などを購入している。

地域の安全保障もまた、エルドアンのイラクでの会談で話し合われると予想される話題のひとつだ。

トルコは何十年もの間、イラク北部の数十の軍事基地から、トルコ国家に対して反乱を起こし、アンカラとその西側の同盟国から「テロリスト」集団とみなされているクルディスタン労働者党（PKK）に対して活動してきた。

バグダッドもクルド地域政府も、緊密な経済関係を維持するためにトルコの軍事活動を容認していると非難されてきた。

しかし、時にイラク領内の奥深くで行われるこの作戦は、アンカラがPKKとの戦いにおいてバグダッドに協力強化を求める一方で、二国間の関係を定期的に緊張させてきた。

しかし、イラクのタベト・アル＝アッバース国防大臣は3月のテレビインタビューで、バグダッドとアンカラの「共同軍事作戦」を否定した。

彼は、「適切な時と場所において、連携情報センター」を設立すると述べた。

イラク首相の顧問であるアラアルディン氏は、今回の訪問では安全保障問題が「非常に重要な意味を持つ」と述べた。

「イラクとトルコの国境を守るための何らかの合意……そしておそらく取り決めがなされるだろう。それは議論されるだろうが、正確な詳細はこれからだ」

AFP