
AP通信が分析した衛星写真によると、イスラエル軍がラファ市を標的とした攻撃を計画していることを示唆し続ける中、ガザ地区のハーン・ユーニス近郊に新たなテントの複合施設が建設されているようだ。
テント建設が行われているのはハーン・ユーニス近郊で、ここ数週間、イスラエル軍の度重なる作戦の標的となっている。イスラエルは、現在7カ月目に突入している戦争で数十万人が避難している南部の都市への攻撃が予想される中、ラファから市民を避難させる予定だと述べている。
また月曜日には、シリアのルマリンにある米軍主導の連合軍基地へのロケット攻撃が失敗した。イランに支援された民兵がイラクやシリアの米軍施設を攻撃したのは、2月4日以来初めてだと米国防当局者は述べた。この攻撃による負傷者はなく、どのグループも攻撃の責任を主張していない。
この紛争は、中東全域でイスラエルとアメリカがイランや武装勢力と対立する地域不安を引き起こしている。イスラエルとイランは今月、直接撃ち合い、全面戦争の恐れを高めた。
この戦争は、10月7日にハマスと武装勢力がイスラエル南部に突入し、民間人を中心に約1200人を殺害、約250人の人質を拉致した前代未聞の事件によって始まった。イスラエルによれば、武装勢力は現在も約100人の人質と30人以上の遺体を拘束しているという。
イスラエルとハマスの戦争によって、現地の保健当局によれば3万4千人以上のパレスチナ人が死亡し、その少なくとも3分の2は子供と女性である。ガザの2大都市は壊滅的な打撃を受け、破壊の一途をたどっている。
同地域の人口の約80%が、包囲された沿岸部の他の地域に逃れている。
米下院は土曜日に、専門家が飢饉に瀕していると指摘するガザへの約90億ドルの人道支援とイスラエルへの数十億ドルを含む、260億ドルの支援パッケージを承認した。米上院は早ければ火曜日にもこのパッケージを可決する可能性があり、ジョー・バイデン大統領は直ちに署名することを約束した。
AP