
パレスチナ自治区ガザ地区: ハマス幹部は金曜日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が、パレスチナ過激派組織と戦い続けるという脅しによって、提案されているガザ停戦と人質解放の取引を頓挫させようとしていると非難した。
「ネタニヤフ首相は、これまでのすべての対話の妨害者だった…そして今もそうであることは明らかだ」と、ハマス高官のホッサム・バドラン氏はAFPの電話取材に答えた。
他国の調停者たちは、40日間の戦闘停止とパレスチナ人捕虜との人質交換という提案に対するハマスの回答を待っている。
大きな障害となっているのは、ハマスが永続的な停戦を要求しているのに対し、ネタニヤフ首相は、避難民で溢れかえる最南端の都市ラファに残っているハマスの戦闘員を粉砕すると宣言していることだ。
強硬派の首相は、国連機関や同盟国米国が120万人の市民の安全を強く懸念しているにもかかわらず、ラファに地上軍を派遣すると主張している。
世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス氏は、「ラファでの本格的な軍事作戦が…血の海につながることを深く懸念している」と述べた。
「崩壊した保健システムは、ラファ侵攻が引き起こすであろう死傷者の急増に対処できないだろう」と、同機関の声明は述べている。
バドラン氏は、ネタニヤフ首相がラファ攻撃に固執するのは、エジプト、カタール、アメリカの仲介による交渉において「合意締結の可能性を妨害する」ためだと主張した。
イスラエル軍の空爆により、ラファでは一晩のうちにさらに数人が死亡したとパレスチナの医療関係者や民間防衛機関が伝えた。
遺族である住民の一人、サナ・ズーロブさんは、彼女の妹と6人の姪と甥が殺されたと語った。
そのうちの2人の子どもは、「母親の抱擁の中でバラバラになって発見された」とズーロブさんは語り、「恒久的な停戦とガザからの完全撤退」を訴えた。
AFP