
パリ:フランスのエマニュエル・マクロン大統領は水曜日の電話会談で、パレスチナ自治政府のアッバース大統領に対し、「パレスチナ国家承認の見通し」を提示し、「必要な改革を実施」するよう求めた。
マクロン大統領は、「パレスチナ人とイスラエル人の安全保障を提供し、ヨーロッパとアラブのパートナーと平和の共通のビジョンを構築するというフランスのコミットメントを強調した」と同時に、「パレスチナ国家承認の見通しを有益なプロセスの一部とする」と述べたと、マクロン大統領のエリゼ宮は述べている。
ヨルダン川西岸地区のパレスチナ自治政府(PA)大統領との電話会談は、同じヨーロッパ諸国であるスペイン、アイルランド、ノルウェーが火曜日にパレスチナ国家を公式に承認したことに続くもので、イスラエルからの怒りを買った。
マクロン大統領のステファン・セジョルヌ外相は水曜日、フランスの近隣諸国はイスラエルとパレスチナの紛争解決を目指すのではなく、6月9日の欧州選挙を前に「政治的な位置づけ」をしていると非難した。
マクロン大統領は火曜日、パレスチナの国家を承認する用意はあるが、そのような動きは「有益なタイミングで」行われるべきであり、「感情」に基づくものではないと述べた。
エリゼ宮の読み上げによれば、フランスは水曜日に、「パレスチナ人民の利益のために、ガザ地区を含むパレスチナ自治区全域でその責任を遂行できる、改革され強化されたパレスチナ自治政府」を支持すると、マクロン氏はアッバース大統領に伝えた。
アッバース氏の事務所は声明で、マクロン大統領との会談で「改革」へのパレスチナ政府のコミットメントを表明したと述べた。
また、「パレスチナ国家を承認していない欧州諸国に対し、承認するよう求めた」という。
パレスチナ自治政府のライバルであるハマスが支配するガザでの現在の戦闘は、過激派グループが10月7日にイスラエル南部を攻撃した前代未聞の攻撃によって始まった。
イスラエルの公式発表に基づくAFPの集計によれば、この攻撃で1,189人(ほとんどが民間人)が死亡した。
また、武装勢力は252人の人質を取り、そのうち121人はガザに残っている。
ハマスが支配するガザでは、イスラエルの報復攻撃によって、少なくとも36,171人が死亡している。
マクロン大統領は、ガザ南部のラファにある避難民キャンプが爆撃されたことに対し、民間人の犠牲を「耐え難い」とし、「パレスチナの人々に心から哀悼の意を表する」と述べた。
マクロン大統領はアッバース氏に、フランスはアルジェリアや国連安保理のパートナーと協力し、国連安保理が「ラファについて強い声明を出す」よう尽力すると述べた。
アルジェリアの決議案は、イスラエルに対し、ラファでの軍事行動を直ちに停止するよう求めている。
AFP