
ハーグ(オランダ): パレスチナ当局は、「パレスチナ国家」を代表して、ガザにおけるジェノサイドを非難する南アフリカの裁判に加わる許可を国連最高裁判所に申請した。
月曜日に発表された要請書には、イスラエルが現在行っている軍事作戦は、「パレスチナ社会とその文化、社会制度を地図上から消し去るための組織的な努力の一環である 」と書かれている。国際司法裁判所への要請書には、パレスチナ自治政府外務省職員のアマル・ヒジャジ氏が署名している。
南アフリカは昨年末、イスラエルがガザの大部分を破壊した軍事攻撃においてジェノサイド条約に違反しているとして、国際司法裁判所に提訴した。イスラエルは、10月7日にイスラエル南部で発生した大規模な攻撃に端を発した、ハマス鎮圧のための軍事作戦における大量虐殺を否定している。
裁判所はこの訴訟で3つの予備命令を出し、イスラエルに対し、飛び地での死者を防ぐために全力を尽くすこと、人道支援を強化すること、そして最近ではラファでの攻撃を停止することを求めている。
裁判所の判事たちがこの要請に対してどれくらいの時間をかけて裁定を下すかは不明である。もし認められれば、パレスチナ当局は書面や公聴会で法廷に訴えることができるようになる。
パレスチナの人々は、この要請の中で、自分たちはこの裁判の直接的な影響を受けていると述べている。
「イスラエルの猛攻撃は、ガザの病院、モスク、教会、大学、学校、家屋、商店、インフラストラクチャーを、パレスチナ社会とその文化・社会制度を地図から消し去る組織的な努力の一環として、認識できないほど消し去り、損傷させてきた」と要請書は述べている。
さらに、イスラエルは裁判所の命令に違反し、「人道支援を意図的かつ組織的に妨げるなど、その大量虐殺的行為を続けている。
パレスチナは以前にも法廷に立ったことがある。2018年、パレスチナ自治政府は、移転したアメリカ大使館をエルサレムから撤去するようワシントンに命じるよう裁判官に求める裁判を起こした。この訴訟は、ドナルド・トランプ米大統領(当時)がエルサレムをイスラエルの首都と認定し、米大使館をテルアビブから移転させることを決定したことを受けたものだった。
この裁判は、解決に数年かかる裁判所に残っている。
AP