
アル・ムッカラー:イエメン南部シャブワ州付近で過積載のボートが転覆し、少なくとも38人のアフリカ系移民(ほとんどが女性)が死亡した。乗客150人以上が行方不明となっている。
援助関係者がアラブ・ニュースに語ったところによると、28人の女性を含む移民は、月曜日の朝、アル・ノシェマ沖2カイリで船が沈没した後に死亡した。
生存者によると、260人の移民を乗せたボートが強風のために沈没したという。
生存者の手当てをした別の救援隊員によると、48人が死亡、15人が重体だという。
アラブ・ニュースに共有された画像には、積み上げられた遺体が車両で墓まで運ばれている様子が写っている。
シャブワのジャーナリストアブドルサラーム・ビン・サマ氏によると、漁師たちが海に浮かぶ遺体を発見し、浜辺に運び始めたという。死者は月曜日にアイン・バマバードに埋葬された。
ラヒ県の紅海ラス・アル・アラとともに、アル・ノシェマなどシャブワの沿岸地域は、毎年イエメンに到着する何千人ものアフリカ系移民の上陸地点のひとつである。
シャブワの住民はアラブ・ニュースに対し、ここ数カ月で同州への入国者数が大幅に増加していると語った。
「彼らはほとんど毎日、シャブワの海岸に大挙してやってくる。お金を持っている移住者はアタクまで車を使いますが、そうでない移住者は街まで歩きます」とイエメン人職員のオメル・アワド氏は語った。
国際移住機関は今年、イエメンでの戦争や紅海での最近のフーシ派による船舶襲撃にもかかわらず、毎年やってくるアフリカからの移民の数が2021年のおよそ2万7000人から2023年には3倍の9万人を超えると発表した。
一方、米中央軍司令部は月曜日午前、フーシ派が発射した弾道ミサイルが、24時間以内にアデン湾でリベリア船籍、スイスが所有・運営するコンテナ船M/V Tavvishiを損傷させたと発表した。2発目のミサイルは破壊された。
フーシ派は、同じくアデン湾で、ドイツが所有・管理するアンティグア・バルバドス船籍の貨物船M/V Norderneyに2発のミサイルを発射したが、船は損傷にもかかわらず航行した。
米中央軍司令部は、イエメンからフーシ派が発射した無人機1機と、フーシ派が支配するイエメン領内で陸上攻撃用巡航ミサイル2発とミサイル発射装置1基を破壊したと発表した。
フーシ派は日曜日に、イスラエルへの航行禁止に違反しているとして、M/V TavvishiとM/V Norderneyを攻撃したと主張し、イスラエルがパレスチナ・ガザ地区の封鎖を解除するまで船舶を攻撃し続けると宣言した。
フーシ派は昨年11月以来、イエメン沖の国際シーレーンで、1隻の商業船を拿捕し、もう1隻を沈没させ、数百発の弾道ミサイルや無人偵察機を国際的な商業船や海軍船に向けて発射している。