
テルアビブ:イスラエルの国旗を振り、ベンヤミン・ネタニヤフ首相政権に対するスローガンを唱える数万人の抗議者が土曜日、テルアビブで集会を開き、新たな選挙とガザで拘束されている人質の返還を要求した。
10月7日のハマスによるイスラエル南部への攻撃によって始まった、約9ヶ月に及ぶガザでの戦争に対するネタニヤフ首相の対応をめぐって、大規模な抗議デモが毎週のようにイスラエルの都市で起こっている。
多くの抗議者が「犯罪大臣」「戦争を止めろ」と書かれた看板を掲げ、イスラエル最大の都市の大通りに人々が押し寄せた。
「私がここにいるのは、孫の将来が心配だからです。私たちが外に出て、恐ろしい政府を追い払わなければ、彼らの未来はありません」と66歳の請負業者シャイ・エレルさんは言った。
「クネセトのネズミどもは…。彼らの誰一人として、幼稚園の警備員にはさせられない」
反政府デモ組織「ホフシ・イスラエル」は、15万人以上が集会に参加したと推定し、ガザ戦争が始まって以来最大規模の集会となったとしている。
デモ参加者の中には、ネタニヤフ首相のもとで民主主義が崩壊したことに抗議するため、市内の民主主義広場で赤いペンキで覆われた地面に寝そべる者もいた。
イスラエルの国内治安機関「シンベト」の元トップ、ユヴァル・ディスキン氏は、群衆を前に演説し、ネタニヤフ首相をイスラエルの “最悪の首相 “と非難した。
多くの人々は、イタマル・ベングビール安全保障相をはじめとする極右の超国家主義者を含むイスラエルの右派連合に不満を抱いており、ガザでの戦争を長引かせ、国の安全と人質を危険にさらしていると非難している。
名字を伏せた50歳のツアーガイド、ヨーラムさんは、「ネタニヤフのせいでイスラエルは”昨日”(すでに行われていなければならないという意)選挙が必要だったため、毎週の抗議行動に参加している」と語った。
「政権が崩壊することを心から願っています。2026年に選挙が行われるとしたら、民主的な選挙にはならないだろう」
ハマス過激派は10月7日に251人の人質を拉致し、イスラエルはそのうちの116人がガザに残っていると考えている。
土曜日の夜、テルアビブで開かれた別の集会には、人質の親族や支援者ら数千人が集まった。
イスラエルの公式発表に基づくAFPの集計によると、イスラエルへの攻撃により、民間人を中心に1,194人が死亡した。
ハマスが支配するガザの保健省によると、イスラエルの報復攻撃により、少なくとも37,551人が死亡した。
AFP