
カイロ:ローマでの、ガザの停戦を交渉する会議にエジプトの代表団が出席したことは、同国のこの地域における「極めて重要な役割」が浮き彫りになった、と政治アナリストで国会議員のOsama Al-Ashmouni氏は7月20日、アラブニュースに語った。
エジプトは、カタールやアメリカとともに、ガザ地区で9カ月以上続いている戦争の終結を目指し、数カ月にわたって調停に携わってきた。
ある高官筋がカイロの報道局に語ったところによると、エジプト、アメリカ、カタールの高官とイスラエル情報機関のトップが参加する会議が日曜日にローマで行なわれ、エジプト当局は、ガザ市民の移動の自由と、ラファ検問所からの完全撤退を確約する合意に達することが重要だと強調しているという。
Al-Ashmouni 氏はアラブニュースに対し「エジプトは歴史を通じてパレスチナの大義を断固として支持しており、パレスチナ人の権利と、占領地を取り戻しパレスチナ国家を樹立しようとする、その願いに対し支援を惜しみませんでした」と語った。
同氏は、「イスラエルは一貫して虚偽を流布し、パレスチナの大義を支援するエジプトの役割を歪曲したり、自らを被害者に見せかけたりして、被害者と加害者の役割を逆転させるなど、欺瞞的な行為や嘘を続けています。国際社会は、ガザの非武装のパレスチナ人に対する、人道犯罪や 戦争犯罪を含むイスラエルの行動に対して消極的な姿勢をとっていますが、イスラエルのプロパガンダ・マシーンによって流布された捏造に、自由世界の良心ある国々は耳を傾けるべきではありません」と続けた。また同氏は、イスラエルが和平交渉を妨害する政策を続けるだろうと予想しながらも、ローマでの交渉への期待感を表明した。
エジプト上院議員のジャーナリスト、マフムード・モサラム氏はアラブニュースに対し、「エジプトの仲介国辞退を望む、イスラエルやその他の関係者からの激しい非難」の中、エジプトは停戦交渉において重要な役割を果たしていると語った。「イスラエルは、エジプトが武装勢力への武器密輸を助長していると主張し、アメリカのメディアの中には、エジプトが以前の交渉の文章を改ざんしたと虚偽の主張をしています」と同氏は続け、パレスチナとイタリアの関係者も参加するローマでの交渉が「実りあるものになり、ガザが深刻な危機、大量虐殺に等しい状況から脱する助けとなる」ことを願った。
また、最近のパレスチナの人々に対する世界的な支援の高まりは、絶好の機会であり、戦争が終結すれば、パレスチナ問題の「包括的解決」に向けて、ガザの再建やパレスチナ行政の再編成など、「重大な責任」がパレスチナの指導者たちに課せられることになると結んだ。