
ブリュッセル 欧州連合(EU)のジョゼップ・ボレル外交政策委員長は24日、パレスチナ人に対する「ヘイト・メッセージ」が国際法に違反するとして、一部のイスラエル閣僚に制裁を科すかどうか、EU加盟国に問い合わせたことを明らかにした。
彼はイスラエルの閣僚の名前を挙げず、どのようなメッセージを念頭に置いているのかも明言しなかった。
しかし、ここ数週間、彼はイタマル・ベングビール安全保障相とベザレル・スモトリッチ財務相を、「不吉な」「戦争犯罪の扇動」と表現した発言で公に批判している。
「パレスチナ人に対する容認できないヘイトメッセージを発し、明らかに国際法に反することを提案しているイスラエルの閣僚を制裁リストに加えることが適切だと考えるかどうか、加盟国に問う手続きを開始した」と、ブリュッセルで開かれたEU外相会議に到着した際に記者団に語った。
外交関係者によれば、EUがイスラエル政府の閣僚に制裁を科すために、加盟27カ国の全会一致で必要な合意を見出せる可能性は低いという。
しかし、ボレル氏がこのような提案に踏み切ったことは、イスラエルの閣僚に対する欧州関係者の怒りの大きさを示している。
イスラエルのイスラエル・カッツ外相は、ボレル氏がパレスチナ人をヨルダン川西岸から追い出すよう求めたという虚偽の主張で、ボレル氏を標的にしたと非難した。「私は、いかなる住民も故郷から追い出すことには反対だ」
EUで最も親パレスチナ的な加盟国のひとつであるアイルランドは、木曜日、ボレル氏の提案を支持すると述べた。
「我々は、ヨルダン川西岸地区で入植地の拡大を助長している入植者組織と、イスラエルの閣僚に対する制裁を求めるジョゼップ・ボレル氏の勧告を支持する」と、アイルランドのマイケル・マーティン外相はブリュッセルの会議に到着した際、記者団に語った。
ロイター