ベイルート:日曜日にイスラエルがレバノン国境近くの村の上空にビラを投下し、住民に避難を呼びかけたことを国営メディアが伝えたが、イスラエル軍はAFP通信に対し、承認なしに旅団が独自に判断したと語った。
ヒズボラの同盟国であるハマスが10月7日にイスラエルを攻撃したことをきっかけに始まった、ガザ地区紛争を巡るイスラエルとヒズボラ間の11ヶ月にわたる国境砲撃において、イスラエルがレバノン南部の住民に避難を呼びかけたのは今回が初めてである。
「イスラエルの敵はワザニ上空にビラを投下し、その地域および周辺地域の人々に避難するよう呼びかけた」と、国営通信社は南部の国境沿いの村について述べた。
ワザニ市長のアーメド・アル・モハメド氏はAFPに、そのビラの写真を共有した。その地図には避難地域が赤で示されていた。
そのビラにはアラビア語で次のように書かれていた。「キャンプ周辺にお住まいの住民および避難民の皆様。ヒズボラが皆様の地域から発砲しています。午後4時(グリニッジ標準時13時)までに、直ちに家を出てキアム地域の北に向かってください。戦争が終結するまで、この地域に戻らないでください」
さらに、「この時間以降にこの地域に滞在している者は、テロリストとみなされます。」と書かれていた。
ワザニは農業地域であり、シリア人が土地で働くために雇われることが多い。
この事件について尋ねられたイスラエル軍報道官は、イスラエル北部にロケット弾が発射された地域に無人機でビラを投下したと述べた。
「これは第769旅団の独自行動であり、北部司令部は承認していない。調査を開始した」と付け加えた。
ガザ地区では、イスラエルの航空機が攻撃前に住民に避難を促すビラを定期的に投下している。
土曜日には、ヒズボラのナンバー2であるナイル・カッセル氏が、レバノン国境付近の地域に避難している10万人の住民を帰還させることを目的としたイスラエルによる全面戦争により、さらに「数十万人」のイスラエル人が避難を余儀なくされると警告した。
10月初旬から続く国境を越えた暴力により、レバノンではAFPの集計によると、戦闘員を中心に、少なくとも141人の民間人を含む623人が死亡した。
イスラエル側では、併合されたゴラン高原を含め、当局は少なくとも兵士24人と民間人26人の死亡を発表している。
AFP