
ワシントン:米国軍は、最新鋭のミサイル防衛システムをイスラエルに急送し、現在「配備」されていると、ロイド・オースティン国防長官が発表した。
THAAD(終末高高度防衛ミサイル)システムは、米国軍の多層防空システムの重要な一部であり、イスラエルのすでに強力なミサイル防衛システムをさらに強化する。
「THAADシステムは配備された」とオースティン氏は月曜日にウクライナに到着する前に記者団に語った。
運用開始の時期については明言を避けたが、「非常に迅速に運用を開始できる能力があり、予定通りに進んでいる」と付け加えた。
ジョー・バイデン大統領は、10月1日にイランがイスラエルに180発以上のミサイルを発射したことに対する報復を検討しているイスラエルを防衛するために、米兵約100名とともにTHAADを配備したと述べた。
米国はイスラエルに対し、中東全域にわたる戦争の引き金を引かないよう、対応を調整するよう強く促していると当局者は述べている。また、バイデン大統領は、イスラエルによるイランの核施設攻撃に反対の立場を公に表明し、エネルギーインフラへの攻撃に対する懸念を表明している。
記者団の質問に答えて、バイデン大統領は先週、イスラエルがいつ、どのようにイランを攻撃するのかについて、よく理解していると述べた。しかし、同氏はまた、2つの敵国による攻撃の応酬に終止符を打つ機会があるとも述べた。
オースティン氏は慎重な姿勢を示した。
「イスラエルの攻撃がどのようなものになるか、正確に言うのは難しい」とオースティン氏は記者団に語った。
「最終的にはイスラエルの決定であり、イスラエルがそれが均衡を保ったものだと信じているかどうか、そしてイランがそれをどう受け止めるか、つまり、それは2つの異なる事柄である可能性がある」
「我々は、緊張を緩和し、両国が軍事行動の縮小を開始することを期待して、できる限りのことをすべて行うつもりだ。そして、これからどうなるか見てみよう」と彼は付け加えた。
ロイター