ワシントン:米軍戦闘機が土曜の夜、イエメン国内のイランが支援するフーシ派武装勢力の武器貯蔵施設を複数回空爆したと米国防総省が発表した。
国防総省がAFP通信に提供した情報によると、その施設には紅海とアデン湾の公海を航行する軍用および民間船舶を標的とするさまざまな兵器が保管されていた。
フーシ派が運営するアル・マシラTVは、首都サヌア南部のアル・サビーン地区を標的とした米英軍による3回の空爆を報じた。
「目撃者によると、首都サヌアのさまざまな場所で激しい飛行音と爆発音が聞こえた」とアル・マシラは伝えた。
米国と英国は、紅海とアデン湾でのフーシ派による船舶攻撃への対応として、1月以来、イエメンのフーシ派の標的を繰り返し空爆している。
反政府勢力は、世界的に重要な航路の海上交通を混乱させた空爆は、イスラエルと関連のある船舶を標的にしたものであり、ガザ戦争中のパレスチナ人との連帯を示す意図があるとしている。
この攻撃により、世界の貿易量の12%を担う紅海航路は深刻な混乱に陥っている。
ほぼ1年間にわたる100回以上のフーシ派の攻撃により、4人の船員が死亡し、2隻の船が沈没した。また、昨年11月にハイジャックされた船と乗組員1人が依然として拘束されたままである。
土曜日の空爆は、フーシ派の指導者アブドルマリク・アル・フーシ氏がイスラエルを支援するドナルド・トランプ次期米大統領を批判してから3日後のことだった。
フーシ派の指導者フーシ氏は、トランプ氏による仲介で成立したアラブ諸国とイスラエルの国交正常化協定は中東紛争の終結をもたらさなかったとし、同氏は2期目でも失敗すると述べた。
AFP